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2012/4/7 Sat. 8 Sun 富士チャンピオンレースシリーズ 第1戦 ダイジェスト


桜満開の便りが届く中、季節外れの雪が舞ったり暖かい日差しをのぞかせたりと、
激戦を予感させる天候の中、開幕した2012 富士チャンピオンレースシリーズ第1戦。


FORMULA CHALLENGE JAPAN

■ Round 1

 全12戦で行われる未来のトップドライバーを目指す若手のフォーミュラ登竜門のFCJレース。第1戦と第2戦はこの富士チャンピオンレース開幕戦の中で行われ、まず7日(土)に第1戦が開幕した。
 午前中の公式予選でポールのタイムを出したのは、参戦3年目で昨シーズンシリーズ2位の4FTRSクラリオンFCJ 平川亮、フロントローには3 FTRS 篠谷大幹が並ぶ。14:45、雨こそ落ちていないが曇りの天候で気温9度とまだ肌寒い気候の中、今シーズン最初の決勝レースが予定通りスタートした。
 ポールの4平川は好スタートを決め、一周戻ってきた時には4平川がトップ、そこに続くのは3番手スタートの10HFDP/SRS-F/ARTAの松下信治、8HFDP/SRS-F/ARTAの清原章太の順、この順位のまま周回を重ね、15周のレースはチェッカーとなった。
 開幕戦をポールトゥウィンで決めた18歳ながら参戦三年目を迎える4平川は「思っていたより気温が上がらず困ったのですが、後ろも苦戦しているようで、自分のペースで走れました。明日の第2戦でもスタートをしっかり決めて、また、タイヤの内圧管理などもきっちり決めて、連勝を狙いたいです」と記者会見で語った。


Rank Car No. Name
1 4 平川 亮 FTRSクラリオンFCJ
2 10 松下 信治 HFDP/SRS-F/ARTA
3 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA
4 12 高星 明誠 DAISHIN NDDPFCJ
5 3 篠谷 大幹 FTRS
6 7 小河 諒 宝華Racing with DLRESULT

 

■ Round 2

 2Dayで行われている富士チャンピオンレース開幕戦、FCJの第2戦は2日目の8日(日)に21周で行われた。前日の予選でポールタイムを出したのは、第1戦を制した4 FTRSクラリオンFCJの平川亮、1’41.780のタイムで2戦連続ポールシッターとなる。上位3台は1戦目と同じマシンが並ぶ結果となった。
 決勝スタート時の9:30頃は、まだ曇ってはいるが前日の第一戦のときよりは暖かく感じる。スタートでは昨日同様に4平川が良いスタートを決めトップの位置をキープ、3番手スタートの10HDFP/SRS-F/ARTA松下信治が2番手にあがり、この2台がレースをリードする形で徐々に3番手以降とタイムを広げていく。
 中盤に差し掛かるころには3番手争いがかなり熾烈になり、一時は10松下にかなり接近してきていたが、チェッカーが降られる頃にはその争いにも終止符がきられたような隊列でレースは終了した。
 これで2戦連続ポールトゥウィンを決めた4平川は「周りの皆様に感謝しています。次回のもてぎでは、優勝を意識せずに常に全開で頑張ります」と語り、連続2位表彰台の10松下は「昨日はタイヤの使い方が難しかったので今日は考えながら走っていましたが、もう少し勉強します」と語った。


Rank Car No. Name
1 4 平川 亮 FTRSクラリオンFCJ
2 10 松下 信治 HFDP/SRS-F/ARTA
3 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA
4 7 小河 諒 宝華Racing withDL
5 14 三笠 雄一 石焼ら〜めん火山FTRSFCJ
6 1 川端 伸太朗 FTRSスカラシップFCJ

 

FJ1600/S-FJ

 富士SuperFJ地方選手権シリーズ/富士FJ1600シリーズの開幕戦決勝は7日(土)15:50から行われた。4月に入ったとはいえ、かなり気温も下がってきている上に雪がちらつき始めた。
 ポールポジションはS-FJクラス75 B-MAXイエローダック10V 上別府将司、80 ウィンズMYST EDKK-S 池田浩之がフロントローに並び、昨シーズンのチャンピオン1 LEYJUN筑波ガレージ10VのOSAMUが3番手ポジション。好スタートで1コーナーではトップに立ったかに見えた1OSAMUだが、75上別府と並んでストレートに戻ってくる。
 コントロールラインを先に越えたのは75上別府、1周目では4番手に下げてしまっていた80池田は4周目には2番手まで取り戻してきた。12周のレースが終了する時には、75上別府、80池田、1OSAMUという予選のポジションでのチェッカーとなった。
 FJ1600は99 CMS☆OWLS☆SK96 中嶋香子が優勝。75 上別府はレース終了後「問題を一つずつクリアして勝てました。次回にも繋げていきたいです」と話し、99 中嶋は「この天候で路面が怖かったです。ストレートでもコントロールが難しかった。自分ではこの優勝は満足していないので・・」と厳しく振り返っていた。


Super FJリザルト

Rank Car No. Name
1 75 上別府 将司 B-MAXイエローダック10V
2 80 池田 浩之 ウィンズMYST EDKK-S
3 1 OSAMU LEYJUN筑波ガレージ10V
4 56 陣川 雄大 TMCウインズエボレックス
5 22 赤堀 憲臣 ペースメーカー150WM10V
6 51 RAIDEN WRS インスケイプスKK-S

FJ1600リザルト

Rank Car No. Name
1 99 中嶋 香子 CMS☆OWLS☆SK96
2 20 柿島 昭一 ROMANTEC・FV95


 

ロードスターカップ NA6/NA8/NB8

 ナンバー付のロードスターで戦われるロードスターカップの第1戦が8日(日)11:40より行われた。
 朝の予選でコースレコード更新してトップタイムを出したNB8クラス11 JoyアクレMotys☆NB8 戸田裕一がポールポジションを獲得した。同じNB8の100 CKエンジニアリング NB8の芹澤祥宏が2番手に。3番手には、NA8クラストップの230samsμNA8ロードスターの石渡幸治と続いた。ポールの11戸田の他にもNA6クラス上位3台がこの日の予選でコースレコードを更新した。
 決勝スタートでは大きなアクシデントではないものの、総合7番手スタートNA6クラストップの7大山オートabMoty’sNA6茂木文明がコースオフで順位を下げてしまう。ポールの11戸田がそのまま先頭をきって戻ってきたが、2番手争いは100芹澤と230石渡はかなり熾烈で、何度も順位が入れ代わり激しいレースが繰り広げられ、またその後4番手争いの5台も激しいバトル。トップの11戸田はそれを尻目に徐々に差をつけて逃げ切り、8周の開幕戦を制した。
 NA8優勝は230石渡、NA6クラスは15コーンズIDIロードスターの毛塚広幸が優勝。11戸田はレース終了後「昨年争っていたドライバーが出ていないのは残念ですが、勝てて嬉しいです」と語っていた。


NA6リザルト

Rank Car No. Name
1 15 毛塚 広幸 コーンズIDIロードスター
2 882 杉岡 尚人 K2R桑原精肉店IDI NA6
3 7 茂木 文明 大山オートabMoty'sNA6
4 124 山本 浩朗 K2RacingIDI☆NA6
5 999 鳥居 武史 K2R IDI ロードスター
6 76 辻本 均 辻本運送EJwingNA6

NA8リザルト

Rank Car No. Name
1 230 石渡 幸治 samsμNA8ロードスター
2 60 土屋 潤 CKエンジニアリングNA8
3 82 椎名 団 MM-Rリデューカー東海NA8
4 88 山田 健介 なおしおるぐμ通勤快速NA8
5 26 高市 桃介 アダルトレーシングNA8

NB8リザルト

Rank Car No. Name
1 11 戸田 裕一 JoyアクレMotys☆NB8
2 100 芹澤 祥宏 CKエンジニアリング NB8
3 75 澤田 薫 SPMアクレ☆DRF NB8
4 77 伊藤 元洋 B-MAX☆BKCEDNB8
5 3 羽入 大輔 大山オートVARYアクレNB8
6 33 田辺 浩一 大市民@おやぢR・ロードスター


 

4時間耐久レース

 富士チャンピオンレースの開幕戦は、毎年恒例となっている4時間耐久レース。
 普段はスプリントレースとなるレビン・トレノAE111、カローラアクシオGT、MR2、シルビア・180、ロードスター、デミオ(N1)、N1000、N1400、N1600のマシンが、ひとチームドライバー2〜4名でエントリーして、4時間を走り続ける。
 土曜日に行われる公式予選はA/Bドライバーのどちらかがタイムを出し、決勝のグリットが決まる。今年もドライバーの顔ぶれを見ると、いつもは同じクラスで競い合っているライバル同士がタッグを組んで、チームとしてエントリーしている。

 予選で一番手のタイムを出したのはシルビア・180クラス96 アバンテ・ミッドランドシルビアを走らせる落合/西田組、2’00.763のタイムだ。そこに続いているのはAE111クラス3明興業エンドレスレビンの小野田/沖井組、タイムは2’01.938。
 各クラストップは、N1600クラス総合5番手からの40 ASやなぎもとIDIRレビンの花岡/柳本/前島組、続いて6番手にはMR2クラスの26 藤永クリニックダイエーMR2 谷田/深田/藤永組、N1400クラスは21 プロμスノコDLスターレット 大竹/デパマン/塚田/高橋組が総合8番手。9番手にロードスタークラストップの24 コーンズ水戸店ミューロードスター 田辺/高橋組、その後グリットは少々離れるがN1000クラスのトップ41 マルチクラフトμヴィッツの佐藤/金森組は総合22番手からのスタート、唯一のデミオクラスとはいえ富士チャンピオンレースではお馴染みの103 RP阿部組WMデミオRPM/Hは30番手からのスタートだ。

 午後1時、予定通りにローリングスタート形式でスタートがきられた。ポールポジションの96シルビアが先頭で1コーナーに消えて行く、その後ろに各マシンが隊列を組んでコカコーラコーナーへ。1周を終えコントロールラインを通過する時には、総合4番手スタートのAE111クラス46TライズEDエボADRレビンが2番手につけてきた。
 9周目には早くも96シルビアが一度目のピットイン、この耐久レースではガソリンが一度に給油できる量は20リッターまで、ピット停止時間が3分以上というレギュレーションがあるため、1周のタイムこそ速いが燃費の点でシルビアには少々キツいレースになっている、全体でのピット回数は増えるもののその遅れをどこまで追い上げられるかも毎回楽しみのひとつだ。
 10周目にトップにたったのは46、その後ろには同じAE111クラスの91ミツワ自IDI K/Fレビンがコンマ差で追いかけている、周回とともにクラスごとで距離はかわってくるものの、N1000クラスやロードスタークラスなどでも、上位陣は激しいトップ争いが繰り広げられている。

 スタートから40分、トップが20周ほどになった頃にAE111クラスは最初のピットが続々と行われる、燃費の良いN1000クラスなどはさらにもう5周ほど走れる計算となる。トップを快走する46も22周目に最初のピットイン、上位陣が一斉にピットに入ったのでトップの座をキープしたままコースに戻っていった。
 その後レース中盤になってくると、ピットインのタイミングで各クラス順位の変動などもあり、バラけてきているようにも見えるがN1400クラスやロードスタークラスなどでは熾烈なトップ争いが続いている、総合・AE111クラスのトップ争いも3時間を過ぎたあたりでもトップの46に2番手につける91がコンマ差のバトル。
 スタートから4時間後のチェッカーでは46が逃げ切って総合優勝。46の溝口司は「年に一度のお祭りで、とても楽しかったです!ドライバー3人合わせると150歳くらいになっちゃいますが、体が動く限り楽しく続けようと思っています」と嬉しいコメントを残してくれた。

Rank No. Class Class
Ranking
A Driver B Driver C Driver D Driver
1 46 AE111 1 溝口 司 浅野 哲夫 太田 侑弥  
2 40 N1600 1 花岡 隆弘 柳本 文彦 前嶋 秀司  
3 3 AE111 2 小野田貴俊 沖井 宣隆    
4 17 AE111 3 遠藤 哲也 冥賀 直文 小泉 均  
5 96 シルビア 1 落合 立成 西田広一郎    
6 5 N1400 1 水谷 明彦 山口 崇 藤田 憲也  
7 21 N1400 2 大竹 直 デパマン石渡 塚田 利郎 高橋 伸博
8 43 ロードスター 1 大井 正伸 朝倉 潤司 パパ ヤクルトン  
9 15 ロードスター 2 大野 俊哉 雨宮 恵司    
10 22 ロードスター 3 あすか にゃじごん    
11 64 N1400 3 松本 和之 徳田 昭 菊地 聡  
12 92 N1400 4 上山 敦裕 船木 周一 葛生 茂男 エリック
コマスダ
13 79 ロードスター 4 鷲頭 政信 石川 真人 土本 賢一 中川 一重
14 2 N1400 5 小野田篤士 戸敷 直人 山田 大輔 勝間田邦彦
15 32 N1000 1 海野 純也 石本 昌人    
16 16 N1000 2 采女 秀樹 深沢 雅文 久保田 彰  
17 7 N1000 3 松波 太郎 船木 宏 渡辺 明  
18 54 N1000 4 山田 健 清水 悠祐    
19 83 N1000 5 松本 英之 北田 和哉    
20 26 MR2 1 谷田 伸行 深田 篤史 藤永 雅彦  
21 45 N1000 6 阿部 恵一 白井 利明 浅沼 善太  
22 75 ロードスター 5 松田 彰悟 吉野 純一 小山 正博  
23 10 ロードスター 6 桑野 秀規 秋月 義雄    
24 393 N1000 7 前田 貴行 大矢 明夫 木村 勝之  
25 51 N1000 8 大城 一 竹内 伸一    
26 13 N1400 6 北川 信弘 高田 尚忠    
27 91 AE111 4 窪田 範明 市丸 聡 黒川 弘明  
28 123 ロードスター 7 二村 慎次 神谷 慶佑    

AE111リザルト

Rank No. A Driver B Driver C Driver D Driver
1 46 溝口 司 浅野 哲夫 太田 侑弥  
2 3 小野田貴俊 沖井 宣隆    
3 17 遠藤 哲也 冥賀 直文 小泉 均  
4 91 窪田 範明 市丸 聡 黒川 弘明  

N1400リザルト

Rank No. A Driver B Driver C Driver D Driver
1 5 水谷 明彦 山口 崇 藤田 憲也  
2 21 大竹 直 デパマン石渡 塚田 利郎 高橋 伸博
3 64 松本 和之 徳田 昭 菊地 聡  
4 92 上山 敦裕 船木 周一 葛生 茂男 エリック
コマスダ
5 2 小野田篤士 戸敷 直人 山田 大輔 勝間田邦彦
6 13 北川 信弘 高田 尚忠    

N1000リザルト

Rank No. A Driver B Driver C Driver D Driver
1 32 海野 純也 石本 昌人    
2 16 采女 秀樹 深沢 雅文 久保田 彰  
3 7 松波 太郎 船木 宏 渡辺 明  
4 54 山田 健 清水 悠祐    
5 83 松本 英之 北田 和哉    
6 45 阿部 恵一 白井 利明 浅沼 善太  

Roadsterリザルト

Rank No. A Driver B Driver C Driver D Driver
1 43 大井 正伸 朝倉 潤司 パパ ヤクルトン  
2 15 大野 俊哉 雨宮 恵司    
3 22 あすか にゃじごん    
4 79 鷲頭 政信 石川 真人 土本 賢一 中川 一重
5 75 松田 彰悟 吉野 純一 小山 正博  
6 10 桑野 秀規 秋月 義雄    





 

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