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2011/11/20 Sun 富士チャンピオンレースシリーズ 第6戦 ダイジェスト


いろいろな想いを胸にステアリングを握り、アクセルを踏み続けた'11シーズン。
ついに最終戦を迎え、シリーズチャンピオン争いに終止符を打った。

 最終戦を迎えた第6戦、予選開始の朝はまだ路面もセミウェットだったが、決勝が始まる頃には快晴になり、トレードマークの富士山も青空に映え、気温もこの季節としては少し高めの20℃。紅葉をバックに今シーズンを締めくくるこの日は絶好のレース日和になった。
 今年はシーズン直前に東日本を襲った大震災があり、その直後はレースなど出来るのだろうかと思われる状況だったのだが、開幕には参加者も集まり予定通りシリーズを開催することが出来た。
 日本中で絆が試される年になったと言われるが、モータースポーツは元々絆を大切にしないとならない“スポーツ”、チームの仲間やライバル達、レースが始まってもこれがなければ安心してバトルも出来ない。そんなことを改めて言葉に出して認識した一年になった今シーズンだった。
 今回もレース終了後、シリーズ表彰式が行われ大勢のチームスタッフも参加。大勢で走らせなければ出来ないレースの楽しさを再確認しただろう。


NA1600/N1600/MR2/AXIO GT/SILVIA

 富士チャンピオンシリーズ2011。今年を締めくくるこの日最後のレースとなったこのクラス。予選でポールポジションを取ったのはNA1600クラス、AE86の37四季の森歯科IDIウィナーG86の秋元優範。それに続くタイムを出したのはシルビア24プロμ・ミッドランド・シルビアの瀧下貴之。ただしこのレースではNA1600、カローラアクシオクラスのグリットから13グリット空けてカーボーイ杯シルビア/180・MR2クラス、そこからまた13グリット空けてN1600クラスということになっている。
 今シーズンの最終レースとなる決勝を迎えた。快晴だが陽が西に傾き寒くなってきた15:30に予定通りにスタートが切られた。各車きれいにスタートしたかに見えたが、オープニングラップからかなり波乱の連続だった。レーシングアクシデントこそ少ないものの、マシントラブルなどで次々と戦線離脱するマシンが続出、20台中9台がリタイアとなった。
 波乱のレースを総合トップで制したのはポール・トゥ・ウィンの37秋元、表彰台では「速い車が次々壊れて勝てました」と話す。シルビア優勝の96西田広一郎は「なんだか一人旅だったのですがひたすら逃げようと考え走っていました」カローラアクシオGTの優勝は14里山勉、MR2は4阿部恵一、N1600は40柳本文彦が優勝した。


SILVIA-180

Rank Car No. Name
1 96 西田 広一郎

MR2

Rank Car No. Name
1 4 阿部 恵一
2 26 藤永 雅彦

NA1600

Rank Car No. Name
1 37 秋元 優範
2 6 阿波島 武
3 65 高橋 和雄

N1600

Rank Car No. Name
1 40 柳本 文彦
2 16 朝倉 潤司
3 36 大石 重之

AXIO GT

Rank Car No. Name
1 14 里山 勉
2 60 吉田 利昭

 

AE111

 この日最初の決勝を迎えたAE111クラス。チャンピオンの可能性があるのは3名のドライバー。朝の予選でもこの3台がスターティンググリットをポールから占めていく。
 トップタイムを叩き出したのは4ウエタケワコーズEDトレノの太田侑弥、シリーズランキングは2位につけている。そこに迫るのはシリーズトップの5植竹ワコーズμ増島自動車トレノの小島寛之、7カローラ千葉EDGEμBレビンの市丸聡と続いている。
 予選の時には曇っていて路面は未だウェットに近い状態だったが、決勝スタート時には雲がどんどん少なくなって晴れてきた。前日の大雨で濡れていた路面も、レコードラインが完全に乾いて、コンディションはかなり良くなってきた。
 予定通り11:55のスタートが切られ、まず抜け出したのはポールポジションからスタートの4太田、そこに3番手スタートの7市丸、2番手スタートの5小島と続く。4太田はスタートからそのまま他車を引き離し独走状態に。5周目に7市丸が順位を2つ下げて、2位争いは5小島、4番手スタートの77SMPプロμSHOWUPトレノのなかむらたかひろ、7市丸の順になり、コンマ差の激しいバトルがファイナルラップまで繰り広げられたが、4太田が後続に16秒余りの大差をつけ、そのまま逃げ切り、トップでチェッカーを受けてポールトゥウィンを決め、逆転でチャンピオンを奪取した。
 2位争いはコンマ差の争いを制した5小島がそのまま入り、77なかむらが7市丸を抑え3位を死守した。


Rank Car No. Name
1 4 太田 侑弥
2 5 小島 寛之
3 77 なかむら たかひろ
4 7 市丸 聡
5 0 宮崎 敏
6 90 本吉 正樹


 

FJ1600/スーパーFJ

 S-FJでは0LEYJUNディープレーシング10VのOSAMUと37B-MAX・RD10VのDRAGONがチャンピオン争い一騎打ちの形で向えた最終戦だが、ここに今年の鈴鹿S-FJチャンピオンが決定している10インターサポートRD10V戸田に乗る加藤智がスポット参戦をしてきている。その10加藤が予選でトップタイムをたたき出し、堂々のポールポジションからのスタート、そこに37 DRAGON、0 OSAMUと続く順番となった。
 FJ1600ではこちらはチャンピオンを決めた3プロジェクトKKマースSK02川村正徳がまさかの最後尾スタート、トップからのスタートは20ROMANTEC・FV95の柿島昭一。決勝では0 OSAMUが好ダッシュで1コーナーまでに前に出て、トップに立ちその位置をキープ、2番手争いも激しかったものの、結局37 DRAGONが4周目には2番手に上がりそのままチェッカーを受け、0OSAMUがチャンピオンを獲得した。2位に37DRAGON、3位に10加藤と続いた。
 FJ1600は今回7台エントリーだったがこちらはかなり激しいトップ争いが繰り広げられ、優勝したのは56プロジェクトKKマースSK02の川村和希、2位に20柿島、3位には3川村正徳が追い上げ、こちらは嬉しい親子での表彰台となった。


Super FJ

Rank Car No. Name
1 0 OSAMU
2 37 DRAGON
3 10 加藤 智
4 18 黒岩 巧
5 22 赤堀 憲臣
6 55 上別府 将司

FJ1600

Rank Car No. Name
1 56 川村 和希
2 20 柿島 昭一
3 3 川村 正徳
4 12 北野 正規
5 38 原田 健


 

ロードスター/N1000/デミオ

 ロードスター、N1000は、この最終戦の結果次第でチャンピオンが決まるということになっている。
 まずロードスターではランキングトップの1雨宮恵司が今回は欠場。20ポイントの差で18コーンズIDIロードスターの大野俊哉が追っている状態。今回大野が優勝すれば、チャンピオンになれる。予選トップのポールポジションを取ったのは4+1アイマジックロードスターの宮下進、2番手に18大野がつけている。
 N1000はシリーズトップの54KONG'sワコーズEDヴィッツの山田健がまさかの11番手からのスタート。トップからのスタートはシリーズ2番手の3IDIワコーズ西砂Tヴィッツのあおきみのるだ。
 気温21度で快晴になり13:45スタートが切られた。好スタートを見せ、徐々に順位を上げてきたのは3番手スタートの8i-MAGIC☆μロードスターの福永健二は2周目にはトップの座に立ち、激しいトップ争いを制し優勝。欠場した1雨宮がシリーズチャンピオンを手にした。
 N1000クラスでは54山田が好スタートを決め1周目を終えた時点で5つポジションを上げ、さらに怒涛の追い上げを見せて、みごと優勝&シリーズチャンピオンを獲得した。2位は0.358秒差で49山口、3位は0.642秒差で采女が入った。僅差で勝利と同時にチャンピオンを手にした54山田は「ショップが良い車に仕上げてくれたので勝てました」と喜んでいた。


ROADSTER NA6

Rank Car No. Name
1 8 福永 健二
2 24 田辺 良輔
3 43 大井 正伸
4 9 万歳 聡
5 4 宮下 進
6 15 毛塚 広幸

N1000

Rank Car No. Name
1 54 山田 健
2 49 山口 浩昭
3 16 采女 秀樹
4 41 佐藤 英而
5 32 石本 昌人
6 7 松波 太郎

ROADSTER NB6

Rank Car No. Name
1 11 八田 新一
2 10 桑野 秀規

DEMIO (N1)

Rank Car No. Name
1 103 R.P.M/H
2 0 オオタニ マコト


 



N1400

 N1400クラスでは、前回のレースで21プロμスノコDLスターレットを走らせる大竹直が66ポイントでシリーズチャンピオンを決めている。ただし毎回激しいバトルが行われるこのクラス、今回もまたどのようなレース展開が繰り広げられるか楽しみなカテゴリーだ。
 午前中の予選でポールポジションを決めたのは31MIDLANDμ日建重機82黒須総一、そこに5アネックス内藤鈑金μEP82水谷明彦、21大竹というグリットからのスタートとなる。
 決勝スタートではポールの31黒須が少々出遅れオープニングラップはコーナーごとに上位陣の順位が入れ替わるバトルになったが、1周目を終えストレートに戻ってきた時までには31黒須がトップを奪い返していた。2番手には5水谷、3番手には78藤和ケミカルSPMμEP82の冥賀直文が予選9番手から追い上げてきた。その後激戦の続くこのレースでは珍しく上位のマシンが等間隔で隊列を組んでストレートを駆け抜けて行き、そのまま10周のレースを31黒須が逃げ切りトップでチェッカーを受けた。
 表彰台で31黒須は「疲れました!スタートはかなり失敗、気合で抜き返しました」とコメントしていた。


Rank Car No. Name
1 31 黒須 聡一
2 5 水谷 明彦
3 78 冥賀 直文
4 13 北川 信弘
5 21 大竹 直
6 0 戸敷 直人


 

 

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