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2011/6/26 Sun 富士チャンピオンレースシリーズ 第3戦 ダイジェスト


梅雨空の中、予選は濃霧、しかし決勝では富士山も顔をのぞかせ熱戦を後押し。
富士チャンピオンレースシリーズ第3戦、これですべてのクラスが開幕となった!

 今年のシーズンも中盤にさしかかる第3戦は、梅雨真っ只中に行われた。
 決勝で好天に恵まれた1・2戦とは打って変わって予選時から霧で1コーナーも見えにくい状況の中だったが、予選では大したトラブルも無く無事に終えて、昼からの決勝に臨む各チーム、路面状況や天候などがコロコロ変わって、サーキットから見えるトレードマークの富士山もすっきり顔を出したりいきなり雲の中に隠れたり、コース上もドライになったり部分的に霧雨が落ちてウェットになったりというドライバーにもマシンにもとても難しいコンディション。さらにいつもと違うのが、今回はショートレイアウトで行われていてダンロップコーナーのシケインをショートカットというレイアウトだ。
 コースの後半、上り部分の始まりのシケインが無くなるということで、ストレートスピードまでどうやってスピードを上手く乗せ、タイムアップをするかという方法もいつもと違うということを考慮してのセッティングやドライビングも必要になってくる。天候やドライビングスタイルなどといったいろいろな要素も含んで、今回のレースも見どころが満載といった状況で第3戦は行われた。


AE111

 毎戦激しい戦いになるAE111クラスのワンメイクレース、スプリントでは今回が開幕戦となっている。
 午前中の予選でポールの座についたのは7C千葉☆千自総大☆PMUレビンの市丸聡、1'58.249で堂々のポールポジションからのスタートだが、すぐ後ろにつく5植竹ワコーズμ増島自動車トレノの小嶋寛之のタイムも1'58.257とわずか0.008秒差、そこに77SPMプロμカローラのなかむらたかひろが続くスターティンググリットとなっている。
 3番手から8番手までの予選タイムも一秒以内といった状態で、このレースも接戦が予想されている中、予定通り14:30にスタートが切られた。やはり決勝では7市丸と5小島が終始リードで毎周回一秒以内で好バトルを繰り広げていき、いつ順位が代わってもおかしくないくらいの接戦の中、7周目に5小島がアウト側から7市丸の前に出るが、それでもコントロールラインを越えるのはほぼ横並び状態。
 終盤では3番手争いもかなり熾烈になってきた。10周のレースを終えて、最初にチェッカーを受けたのは5小島だった。2番手に7市丸、その差わずか0.351秒という接戦を制した。3番手には予選7番手から順位を上げてきた69コクピットエンドレスTRレビンの中條暁雄が最終ラップで順位を上げ入ってきた。
 表彰台で5小島は「けっこう暑かったので体力が限界です!トップは狙っていたので、後ろについて離れなければイケると思っていました。シリーズチャンピオンを目指して頑張ります」と話していた。


Rank Car No. Name
1 5 小島 寛之
2 7 市丸 聡
3 69 中條 暁雄
4 91 窪田 範明
5 26 高野 修
6 46 浅野 哲夫


 

N1400

 第3戦最後の決勝レースとなったのは、16:20スタートのスターレットEP82とカルタスの一騎打ちとなっているN1400クラスのレース。夏至に近いこの時期、午前中の天気から比べるとこの時間でもかなり明るくなってきて、風もコース上と上空と逆に吹いているように雲が流れていっている。
 明るくはなっているものの、黒い雲も流れているのでとにかくチェッカーまで天候がわからないという状況の中、決勝が始まった。午前中の予選でポールを取ったのは2’06.768のタイムを出した5アネックス内藤板金μEP82の水谷明彦、そこに31 MIDLANDμ日建重機82の黒須聡一、78 藤和ケミカルμEP82の冥賀直文、さらに21プロμスノコDLスターレットの大竹直、33 HRC・東伸・ED・EP82の船木宏といった強豪が揃っている。
 スタートでは好ダッシュを決めた31黒須が前にでるが、2周目にはまた5水谷がコカコーラコーナーで抜き返す、そこに78冥賀もからんで激しいトップ争い、中盤でも上位4台はダンゴになってストレートを駆け抜けていく。なんとかトップは5水谷が押さえているものの、二番以下は毎周順位が代わるくらいのめまぐるしさだ。
 後半で少しずつ5水谷が引き離しにかかっているかのようには見えるが、2番手は8周目に前にでた21大竹がなんとか押さえ、5水谷、21大竹、78冥賀の順で10周のレースはチェッカーが振られた。
 激しい戦いを制した5水谷は「ポールで緊張して抜かされて少しホッとしました。残り全戦も頑張ります」と話していた。


Rank Car No. Name
1 5 水谷 明彦
2 21 大竹 直
3 78 冥賀 直文
4 31 黒須 聡一
5 12 大澤 雄哉
6 58 福田 憲司


 

NA1600/N1600/MR2/AXIO GT/SILVIA

 5クラス混走のこのレース、予選でトップタイムの1'55.357をマークしたのはNA1600クラス73ウィナーグループIDIユーノスを走らせる小宮伸介、シルビア・180勢のトップは総合5番手タイムの24プロμ・ミッドランド・シルビアの瀧下貴之、N1600クラスでは240ガレージアネックス・μ・レビンの山口崇がコースレコードを更新してのトップタイム、MR2では4文祥堂AS柳本アクレMR2阿部恵一、アクシオGTではTKM power magicの里山勉がトップのタイムとなっている。
 このレースでは毎回お馴染みになっているスタートダッシュのマシン性能差からNA1600クラスとシルビア/180勢との間に6グリット空けてのスターティンググリット整列、霧も晴れたものの霧雨が少々落ちてきて蒸し暑くなってきた15:20にスタートが切られた。
 一周を終えてトップで戻ってきたのは37四季の森歯科IDIウィナーG86の秋元優範、そこに5番手スタートの65 高橋商店アクレSPM・NA6の高橋和雄が徐々に順位を上げてきてレース中盤にはついにトップに立ちそのままチェッカーを受けた。
 シルビア/180クラスでは2番手スタートの17トレジャーワン・アクレS15望月大地がオープニングラップでトップに出てそのままチェッカー、MR2ではクラス最後尾スタートの3MSPL制動屋MOTYSMR2 土取謙太郎が優勝、N1600とアクシオGTクラスではトップからスタートした240山口と14里山がそれぞれ優勝した。
 総合優勝の65高橋は「疲れました!」と言いながらも嬉しさを表彰台で表していた。


SILVIA-180

Rank Car No. Name
1 17 望月 大地
2 24 瀧下 貴之
3 11 大山 雅樹

MR2

Rank Car No. Name
1 3 土取 謙太郎
2 4 阿部 恵一
3 26 藤永 雅彦
4 78 谷田 伸行

NA1600

Rank Car No. Name
1 65 高橋 和雄
2 73 小宮 伸介
3 37 秋元 優範
4 21 新井 宏淳

N1600

Rank Car No. Name
1 240 山口 崇
2 40 柳本 文彦
3 42 中川 達彦
4 36 大石 重之

AXIO GT

Rank Car No. Name
1 14 里山 勉
2 60 吉田 利昭

 

ロードスター/N1000/デミオ

 これが開幕戦となるロードスター/N1000/デミオ(N1)クラスはこの日の決勝2番目で行われた。
 朝の予選ではまだ路面はウェット状態、さらに霧も出ている中で行われたが、そんな中でポールの座に決まったのは2'09.287を出した1コーンズIDIロードスターの雨宮恵司、そこに18 コーンズIDIロードスターの大野俊哉、65高橋商店アクレSPM・NA6 高橋和雄、N1000クラスでは54KONG'sワコーズEDヴィッツの山田健が2'16.367でトップだった。
 決勝では霧も晴れて来て路面もウェットからドライに近づいてきている、周囲も少し明るくなってきた。好スタートを決めた雨宮が1周目をトップで戻ってきたが、18大野も徐々に差を縮めてきた。3周目には0.3秒差にまで近づくもなかなか前には出られない。そのまま最終ラップまで好バトルを各所で繰り広げ、3番手以下を徐々に引き離し、その順位のままチェッカーを受けた。
 N1000クラスではポールの54山田と二番手スタートの41DCCマルチクラフトμヴィッツの佐藤英而と毎周にわたりバトルを繰り広げている、何度もトップが入れ代わる中、最終ラップで41佐藤が前に出てレースが終了した。1雨宮は表彰台で「作戦どおりに行きました。チームメイトなので1・2取れればいいなと。今年もチャンピオンを取れるように頑張ります」とチームメイト同士嬉しい表彰台。
 N1000 41佐藤は「山田さんがとても早かったので最後までわからなかったのですが、頑張りました。メカニックに感謝!です。シリーズチャンピオンを目指してこれからも頑張ります」と話していた。


ロードスター

Rank Car No. Name
1 1 雨宮 恵司
2 18 大野 俊哉
3 65 高橋 和雄
4 8 福永 健二
5 12 けんた
6 4 宮下 進

N1000

Rank Car No. Name
1 41 佐藤 英而
2 54 山田 健
3 2 あおき みのる
4 7 松波 太郎
5 55 實 尊利
6 32 石本 昌人


 

ロードスターカップ NA8/NB8/NC

 予選でポールをとったのはNB8クラスの41ガレージIワコーズμNB8八田新一、11JOYアクレMoty's☆NB8戸田裕一、77B-MAX☆BKCEDNB8の伊藤元洋が2分4秒台で続いている。
 そこにNA8クラストップの5大山オートアクレMoty'sNA8の板谷登起雄の順、NCクラスでは39おやぢR・μ・ロードスターの増田真彦がトップ。朝からの天候のせいか13:30時点で気温24.5度、路面温度29度のコンディションの中、決勝レースが始まった。
 全車きれいに1コーナーに消えていくがポールスタートの41八田がそのままトップで戻ってきた、しかし2番手11戸田との差もまだ0.4秒差。NA8クラスで総合7番手からスタートの230samsμロードスターの石渡幸治が好ダッシュで一周目を終える時にはクラストップ、総合3番手まで上がってくる。
 NA8とNB8が入り乱れての総合争いはポールからスタートした41八田が制したが、230石渡も総合4位、クラストップでチェッカーを受けた。NCクラスも接戦で、間にNB8クラスを挟んでスタートした39増田と144 Moty's☆IDI☆雷神NCのAquira Stanleyが最終ラップまでバトルを続け、39増田が優勝した。
 ポールから逃げ切り優勝した41八田は表彰台で「後ろから来る戸田選手が気になりました。全戦勝つつもりで頑張ります」と話し、NB8 230石渡は「前回はあまり競り合いにならなかったのですが、今回はそんな中で前に出られて嬉しいです」と話し、NC優勝の39増田は「前半は慎重になりすぎました。次回も頑張ります」とコメント。


NA8

Rank Car No. Name
1 230 石渡 幸治
2 5 板谷 登起雄
3 81 安達 陽平
4 26 高市 桃介

NB8

Rank Car No. Name
1 41 八田 新一
2 11 戸田 裕一
3 78 赤石沢 清人
4 77 伊藤 元洋
5 91 神谷 誠
6 100 芹澤 祥宏

NC

Rank Car No. Name
1 39 増田 真彦
2 144 Aquira Stanley
3 28 IWASA HIKARU
4 21 新井 敏克
5 55 Shin-G
6 7 Maverick


 


ロードスターカップNA6/NB6/デミオ

 この日最初に行われたレースとなるこのクラス、朝一番の予選では、路面はウェット状態で霧も出ていた。
 そんな中2'13.645のタイムでポールを取ったのがNA6クラス321K2R♪IDI♪ちっこいNA6神谷慶佑。そこに7大山オートabmoty'sNA6茂木文明、15コーンズIDIロードスター毛塚広幸といった前回の表彰台三人が並ぶ、NB6クラスでは10コーンズロードスターの桑野秀規、デミオでは47I&R SLyデミオ落合立成がグリット最前列を取っている。
 昼前に心配された霧の中、無事に決勝スタートが切られ、1周目には3番手スタートの15毛塚がトップでストレートを戻ってきた。一旦は3番手になったポールの321神谷も3周目には2番手を取り戻す、そのままレース後半でもこの2台が好バトルを繰り広げ、0.5秒差で先にチェッカーを受けたのは15毛塚だった。NB6では10桑野がそのままトップでチェッカー、デミオでは2番手スタートの75145デミオ改withSKRの西山隆が一周目にトップに立ちそのまま周回を重ね、チェッカーを受けた。
 表彰台で15毛塚は「人生初勝利なので、とても嬉しいです。若者に囲まれて世代交代する前に勝てました!」と喜びを表し、NB610桑野は霧で運転しにくかったのでは?という質問に「予選では特に運転がしづらかったです、霧が晴れたら雨が落ちてくるし・・・、次回がスタートを失敗しないように頑張ります」と話していた。
 こちらも初優勝のデミオクラス73西山は「前半戦、出られなかったので勝ててとても嬉しいです、タイヤの選択に苦労しました」と嬉しいコメント。


NB6

Rank Car No. Name
1 10 桑野 秀規
2 163 西村 敏和

NA6

Rank Car No. Name
1 15 毛塚 広幸
2 321 神谷 慶佑
3 124 山本 浩朗
4 7 茂木 文明
5 73 高橋 功典
6 882 杉岡 尚人

DEMIO RACE

Rank Car No. Name
1 75 西山 隆
2 47 落合 立成
3 85 奥津 智貴
4 34 常盤 岳史
5 39 高橋 幹哉


 



 

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