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2010/12/12 Sun 富士チャンピオンレースシリーズ 第6戦 ダイジェスト



ロードスターカップ NA6/DEMIO RACE

 2010年の富士チャンピオンレースもいよいよ最終戦、最初の決勝レースはこのクラスとなっている。スタートが切られる12:00の天候は、きれいな青空が広がり、少々風が強いものの気温13度、路面温度20度という絶好のレース日和となっている。
 NA6クラスではここまでのポイントで62EJ-Wing☆IDI NA6の62前田圭紀がトップ、5ポイント差で5入江直と1小林弘典がつけているが、今回は5入江がエントリーしていないので、62前田と1小林の一騎打ちとなりそうだが、55鈴木哲也にもわずかながらチャンスは残されている。
 デミオも550KONDORacingデミオの近藤貴久が今のところトップだが、こちらもこの最終戦までシリーズチャンピオンの行方は持ち込んでいる。
 12:00、決勝のスタートがきられた。一周目を終えコントロールラインに戻ってきた時の上位陣は予選順位の順。しかし、三周目にはやはり1小林が追い上げてトップに着く。その後62前田も取り戻すが、最終ラップで7大山オートVARYアクレNA6の茂木文明が前に出てチェッカーを受けた。2位に62前田、3位に1小林の順となり、シリーズチャンピオンは62前田が手にした。
 デミオクラスでは550近藤は逃げ切ったものの、2番手争い、4番手争いなど至る所でバトルが繰り広げられていた。2位は72楠勇樹、3位に47落合立成と続いた。


NA6

Rank Car No. Name
1 7 茂木 文明
2 62 前田 圭紀
3 1 小林 弘典
4 24 田辺 良輔
5 41 今井 龍太
6 321 神谷 慶佑

DEMIO RACE

Rank Car No. Name
1 550 近藤 貴久
2 72 楠 勇樹
3 47 落合 立成
4 75 西山 隆
5 26 佐藤 和洋
6 70 古閑 宏


 

ロードスターカップ NA8/NB8/NC

 さすがに12月の中旬ともなると、このクラスの決勝レース開始の13:50には、なんとなく太陽も傾いて肌寒さが感じられるようになってきた。NA8、NB8とNCクラスのすべてのクラスでシリーズチャンピオンが決まっておらず、この最終戦まで持ち込んできている。
 予選ではNB8の41郷田鈑金ワコーズμロードスター八田新一がポール、そこにNA8クラスの1山形がつけるというクラス入り乱れてのスターティンググリットとなっている。また、予選では各クラス上位陣がぞくぞくとコースレコードを更新した。
 決勝ではスタートから41八田は一度もその座を譲らなかったが、4番手スタートの77B-MAX☆BKCμNB8の清水隆広が一周を終える時には41八田の背後についていた。一方NA8クラスの1山形も0コーンズロードスターの大野俊哉と争っている。レース後半に入ってそこに21新井μおやぢRロードスターの新井敏克も加わっての展開、NCクラスでは64芝本と144Aquira Stanley、111坂入十郎がその差一秒以内でバトルを繰り広げ、残り三周で144Aquiraが前に出て逃げ切った。
 NA8クラスでは1山形が今シーズン全戦全勝を成し遂げ、NB8では最終ラップで77清水もかなり追い詰めたのだが41八田が逃げ切り優勝。シリーズチャンピオンの座も手にした。


NA8

Rank Car No. Name
1 1 山形 卓
2 0 大野 俊哉
3 34 増田 真彦
4 82 森脇 晴紀
5 76 伊藤 元洋
6 230 石渡 幸治

NB8

Rank Car No. Name
1 41 八田 新一
2 77 清水 隆広
3 21 新井 敏克
4 11 戸田 裕一
5 40 中井 浩司
6 52 中西 健治

NC

Rank Car No. Name
1 144 Aquira Stanley
2 64 芝本 淳
3 111 坂入 十郎
4 12 ヨーヨー
5 60 小谷 昇司
6 87 兼原 洋治


 


NA1600/N1600/MR2/AXIO GT/SILVIA

 今シーズン全4戦で戦われてきたこのクラス、最終戦スターティンググリットのポールを取ったのはNA1600クラス65高橋商店アクレSPM・NA6の高橋和雄、予選のタイムで見ると、シルビア・180勢も続いているが、このレースのスターティンググリットでは上位にNA1600クラス・カローラアクシオGTクラス、6グリット空けてシルビア・180やMR2のクラスということになっているので、予選総合3番手、シルビアトップの17アクレクスコACEシルビアの望月大地は18番グリットからのスタートとなっている。
 コースコンディションも良く、一年間熟成したマシンやドライバーの手により、この日の予選では各クラスとも続々とコースレコードを更新することとなって、決勝でも良いレースが行われそうな予感。スタートではポールの65高橋が出遅れ、1コーナーでは中段勢にアクシデントがあった様子。一周を終えてトップに立ったのは37四季の森歯科IDIウィナーG86の秋元優範、17望月も2周目には一旦前に出るがこの2台の争いは徐々に差が開いていってしまう、代わってレース中盤には2番手まで追い上げてきた73ウィナーグループIDIユーノスの73小宮伸介がラスト2周で何度かトップを快走する37秋元に襲い掛かったが、なかなか前に出られずに37秋元、73小宮の順でチェッカーと受けた。
 表彰台では37秋元は「来シーズンもまた頑張ります」と来シーズンもまた参加する意思があることを話し、MR2クラス4戦4勝でシリーズチャンピオンを手にした78ダイエーモータースDXLMR2谷田伸行も嬉しさいっぱいの表彰台で「来シーズン、MR2が増えそうなのでそんな中で連覇をしたい」とこちらも来年に向けて気合が入った発言、シルビア/180トップの17望月はクラス優勝ながらも途中少し接触があったことを残念がっていた。


SILVIA-180

Rank Car No. Name
1 17 望月 大地
2 19 松井 有紀夫
3 24 瀧下 貴之

MR2

Rank Car No. Name
1 78 谷田 伸行
2 4 阿部 恵一
3 3 土取 謙太郎

NA1600

Rank Car No. Name
1 37 秋元 優範
2 73 小宮 伸介
3 12 なかむら ともき

N1600

Rank Car No. Name
1 240 山口 崇
2 36 大石 重之
3 42 中川 達彦

AXIO GT

Rank Car No. Name
1 60 吉田 利昭
2 46 里山 勉


 

N1400

 全5戦で戦われるこのクラス、5アネックス内藤鈑金μEP82の水谷明彦と22IDI松田良ワコーズMJM82のみかもとひろしのシリーズチャンピオン争いも5.5ポイント差でこの最終戦まで持ち込まれた。
 予選では21プロμスノコDLスターレットの21大竹直がポールを取り5水谷がフロントローに並ぶ、22みかもとは5水谷の後ろ4番手スタート。マシンもドライバーも熟成が進むこのクラスは毎戦熱い戦いが今シーズンも繰り広げられ、かなり面白いレースが今回も見られると期待される。
 クリアなスタートが切られ予選順位のまま1コーナーに消えていったように見え、一周を終えてストレートに戻った時は21大竹のマシンにまるで連結しているかのように26すぐるwith東車協EP82の斎藤和実が背後に付いてコントロールラインを超えてゆく、上位5台が1秒以内に入っているという大接戦。三周目には26斎藤が前に出て差を広めようとするが、レース中盤にはまたその差が縮まってゆく。残り2周になる1コーナーで21大竹がトップを奪い返しなんとか逃げ切った。
 上位三台はほぼ同時のチェッカーを受けた。表彰台で21大竹は「いつも疲れるのですが、最終戦なのでさらに疲れました。来年はシリーズチャンピオン奪回します!」と話していた。


Rank Car No. Name
1 21 大竹 直
2 26 斎藤 和実
3 5 水谷 明彦
4 31 黒須 聡一
5 0 戸敷 直人
6 91 上山 敦裕


 

AE111

 このクラスはすでにシリーズチャンピオンが4ウエタケIDIワコーズトレノの太田侑弥で決定している。今回の予選でもポールをとり、07年に自身が出したコースレコードを塗り替えて堂々のポールからのスタートだ。
 今シーズンの富士チャンピオンレースを締めくくるこのクラスは陽が傾いてかなり気温が下がってきた15:30にスタートが切られた。トップの4太田が好スタートをきりその後ろには予選順位順にきれいに並んで1コーナーを抜けてゆく。一周を終えコントロールラインを一列に並んで越えてゆくが、二番手7カローラ千葉EDGEμBレビンの市丸聡と三番手90千自総大ロフティPハートトレノの本吉正樹がレース前半は激しいバトル。そんな中4太田はどんどん引き離しにかかっていく。
 上位陣はなかなか順位の変動が無いものの中段では5番手争いが激しく行われ、また後方集団も毎周順位が変わるといった激しいレースが繰り広げられた。
 同じベース車両だが、マシンの作成方法やドライバーの癖によりストレートスピードやコーナリングスピードなど、ワンメイクならではの面白さが見えた最終戦となった。優勝はポールからスタートの4太田侑弥、上位6台まで予選順位順でチェッカーを受けた。


Rank Car No. Name
1 4 太田 侑弥
2 7 市丸 聡
3 90 本吉 正樹
4 28 矢口 真吾
5 31 安藤 智
6 19 城野 敬彦


 

2010 富士チャンピオンレースシリーズ 表彰式

■ROADSTER NA6 65 高橋商店Moty'sアクレNA6/高橋和雄

4年間岡山で走っていて2位ばかりでした。今年初めての富士チャンピオンシリーズでいつ辞めてもいいやと思いながらも参加していましたが、子供の1歳の誕生日の今日、チャンピオンを取ると約束してしまったので取れてとても嬉しいです

Rank No. Name Total Point
1 65 高橋 和雄 71.5
2 1 雨宮 恵司 60
3 67 サカボン 50
4 18 大野 俊哉 47
5 11 パパ ヤクルトン 43
6 8 福永 健二 13

■N1000 54 KONG'sワコーズEDヴィッツ/山田健

今シーズン、スタートの頃はエントリー台数が少なくて寂しいレースだったのですが、徐々に増えていきシリーズチャンピオンを取れて大変嬉しいです。来シーズンもまだまだ続けますので、是非連勝を狙いたいです

Rank No. Name Total Point
1 54 山田 健 60.5
2 7 深沢 雅文 54
3 45 村田 賢 52
4 39 田中 忍 36
5 41 佐藤 英二 35
6 2 あおき みのる 32

■ROADSTER CUP NA6 62 EJ-Wing☆IDI NA6/前田圭紀

ライバルが参戦していなかったので2位を4回、皆勤賞で取れたシリーズチャンピオンです。お金を使い果たしてしまったので、シーズンオフにはしっかり働いて、来シーズンも是非参戦したいです

Rank No. Name Total Point
1 62 前田 圭紀 60
2 1 小林 弘典 52
3 5 入江 直 40
4 7 茂木 文明 38
5 24 田辺 良輔 34
6 55 鈴木 哲也 32

■DEMIO RACE 550 KONDORacingデミオ/近藤貴久

良いマシンを作って良い結果が出ましたが、一戦失格があったので、残り三戦を全勝しなければとプレッシャーが大きかったです。なんとかチャンピオンになれました。来シーズンはまだ決めていないですが、また是非出たいと思っています

Rank No. Name Total Point
1 550 近藤 貴久 60
2 47 落合 立成 42
3 75 西山 隆 30
4 70 古閑 宏 27
5 72 楠 勇樹 15
6 26 佐藤 和洋 12

■ROADSTER CUP NA8 1 大山オートab moty's NA8/山形卓

今年はスポット参戦の予定だったのですが、スケジュールの間が空いていたので全戦参加できて全勝も出来ました。NBクラスの前でゴールしたかったのですがそれは叶わずクラス優勝は何とかできました。来年も予算次第ですが、なるべく出たいです

Rank No. Name Total Point
1 1 山形 卓 80
2 76 伊藤 元洋 50
3 34 増田 真彦 27
4 0 大野 俊哉 15
5 5 板谷 登起雄 12
6 82 森脇 晴紀 10

■ROADSTER CUP NB8 41 郷田板金ワコーズμロードスター/八田新一

最終戦までシリーズチャンピオンが決まらないのは始めてで、このレース(最終戦)は少し緊張しました。1800ccのマシンはやはり早いですがとても楽しかったです。来シーズンも続けたいとは思っています

Rank No. Name Total Point
1 41 八田 新一 70
2 77 清水 隆広 62
3 11 戸田 裕一 52
4 21 新井 敏克 34
5 52 中西 健治 19
6 911 滝澤 智幸 18

■ROADSTER CUP NC 144 Moty's☆IDI☆雷神NC/Aquira Stanley

デビュー戦から二連覇でチャンピオンを取れました。今日も誕生日なので優勝できて嬉しい。昨年からサーキットに行き始め、今年からレースを始めて周りの仲間達に目を掛けていただきながら勝てたので本当に嬉しいです。指導してくれる人や仲間が良い人ばかりで!来年も頑張ります

Rank No. Name Total Point
1 144 Aquira Stanley 40
2 60 小谷 昇司 35
3 86 野上 達也 35
4 64 芝本 淳 15
5 111 坂入 十郎 12
6 12 ヨーヨー 10

■N1400 5 アネックス内藤鈑金μEP82/水谷明彦

何が起こるか毎回わからなくて大変だったけれども面白かったです。耐久は今年初めて出たのですがこのポイントがとれてシリーズチャンピオンにつながりました。今の気分はやっと肩の荷が下りたというところです

Rank No. Name Total Point
1 5 水谷 明彦 60.5
2 22 みかもとひろし 47
3 21 大竹 直 43
4 26 斎藤 和実 42
5 0 戸敷 直人 30
6 78 冥賀 直文 28

■AE111 4 ウエタケIDIワコーズトレノ/太田侑弥

シーズン前もシーズン中もけっこうサーキットに通ってテストを重ねました。やった甲斐がありました。シーズンを通してどんどんセッティングを詰めていった結果のシリーズチャンピオンが取れて嬉しいです。来シーズンはまだ決めていません

Rank No. Name Total Point
1 4 太田 侑弥 80
2 90 本吉 正樹 46
3 7 市丸 聡 42
4 77 なかむら たかひろ 40
5 31 安藤 智 24
6 28 矢口 真吾 22

■SUPER FJ 48 リールジョージスピリッツKKS/松井宏太

最初が良くて2戦目が出られなくて、でも上位争いが出来ました。リールレーシングに入れてもらって結果が出たのでとても嬉しいです。兄弟で同じレースをやっていても、普段は別々に暮らしているしレースの話もそんなにしませんがとても良い関係です

Rank No. Name Total Point
1 48 松井 孝允 75
2 77 DRAGON 55
3 47 松井 宏太 52
4 22 赤堀 憲臣 42
5 5 中嶋 修 37
6 43 中野 貴功 20

■FJ1600 0 エクシズレーシングSK96ED/渡辺義人

昨シーズンのトップ3が出場しなくなったので、勝つ義務がありました。来シーズンは出切ればF4で出たいです。でも時々は見栄張る週末派選手に塗り替えられてしまっているコースレコードをさらに塗り替えに出ようかと

Rank No. Name Total Point
1 0 渡辺 義人 87
2 72 WATARU 67
3 11 麓 悠太郎 57
4 23 松本 朋樹 46
5 56 川村 和希 43
6 1 見栄張る週末派 15

■CARBOY Cup SILVIA-180 17 アクレ・クスコ・ACEシルビア/望月大地

ターボ車なので車のトラブルが少なく、友達と楽しくシーズンを戦えました。マシンが早いし、クラス混走も違うクラスともバトルしていますが、ものすごく楽しめます。クラスが違うと交流もなさそうですが、混走なのでそのチャンスもあります

Rank No. Name Total Point
1 17 望月 大地 85
2 96 西田 広一郎 20
3 19 松井 有紀夫 15
4 24 瀧下 貴之 15

■MR2 78 ダイエーモータースDXLMR2/谷田伸行

三戦参加で全勝をし、早い時点でシリーズチャンピオンを手中に収めていた。昨シーズンに続いて2連覇だが「他の人が上手なんで大変でした、4号車がケツからつっついてくるので大変でも面白かったです。来シーズンも頑張ります

Rank No. Name Total Point
1 78 谷田 伸行 80
2 4 阿部 恵一 30

■NA1600 12 SPM☆CSヒロPFCユーノス/なかむらともき

シルビアと一騎打ちでレースが出来て退屈しないレースシーズンとなりました。後半は台数も出てきたのでさらに楽しくなってきたのですが、最初からこのくらいの台数でレースがしたかったです。来年も皆に出てきてくれるように誘いたい

Rank No. Name Total Point
1 12 なかむら ともき 52
2 31 高橋 賢一 45
3 37 秋元 優範 20
4 73 小宮 伸介 15
5 99 竹内 秀伸 15

■N1600 40 AS柳本IDIパッシングレビン/柳本文彦

'88・'91年の富士フレッシュマンレースAE86以来20年ぶりの参戦「どうしてもまたやりたかったので出てきてチャンピオンを取れました。楽しかったですね!また来年もやります!頑張ります!」と本当に楽しそうにコメントしていた

Rank No. Name Total Point
1 40 柳本 文彦 60
2 240 山口 崇 27.5
3 36 大石 重之 15


 

リニューアル5周年の'10シーズンが無事閉幕。 '11シーズンに向けて決意を新たに・・・

富士チャンピオンレース最終戦終了後には、ピット2Fのクリスタルルームで恒例のシリーズ表彰式が行われた。各クラスの優勝者表彰はもちろん、共に戦ったドライバーやチームスタッフなど大勢が参加をして、今年一年を振り返りながら互いの功労をたたえ合い、親睦を深める光景が各所で見られる。また、リニューアル5周年の今年は、入賞者以外にも、抽選で商品が配られるなど、大いに盛り上がりを見せた表彰式となった。
この場では翌シーズンの詳細や日程なども発表されて今シーズンを終了した直後ではあるが、翌年の情報交換などを進めていた。
来年もレギュレーションの大幅な変更や新しいクラス追加などはないものの、来シーズンへ向けて健闘を誓い合いお開きとなった。


 

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