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2009/11/8 Sun 富士チャンピオンレースシリーズ 第6戦 ダイジェスト



ロードスターカップ NA8/NB8

 '09シーズンの最終戦となる今日のレース、最初に決勝を迎えたのはNA8・NB8クラス。今シーズン、このクラスはタイム差がほとんど無いので、2クラス入り乱れての激しい争いとなる。
 予選でポールをとったのはNA8クラスの34増田真彦、NB8クラスはここまでのポイントトップでチャンピオンに王手をかけている21新井敏克が総合2番手からのスタート、そこにNA8 18大野俊哉、NB8 77清水隆広とチャンピオン争いの4台が上位に続き、5番手にはNB6クラスでシリーズチャンピオンを決めた41八田新一がつくといったかなり混戦になりそうなスターティンググリット。
 気温15℃、路温22℃快晴という絶好のコンディションの中、スケジュール通り12:00にスタートが切られた。
 好スタートを決めた77清水が1コーナーまでに2番手にアップ、また2番手スタートの21新井も一周を終えるまでにトップに立つ、NA8の21新井と77清水のトップ争いだが、徐々にその差が広がって、最初にチェッカーを受けたのは21新井、続いて77清水、41八田。NB8では34増田、18大野、1山形卓の順でチェッカーを受けた。
 トップの21新井は終了後「後半はかなりタイヤがきつくなった」 とタイムは引き離しながらも激しい争いをしていたようだ。


NA8

Rank Car No. Name
1 34 増田 真彦
2 18 大野 俊哉
3 1 山形 卓
4 46 伊藤 元洋
5 42 今井 龍太
6 8 菊池 聡

NB8

Rank Car No. Name
1 21 新井 敏克
2 77 清水 隆広
3 41 八田 新一
4 11 戸田 裕一
5 100 芹澤 祥宏
6 78 赤石沢 清人


 

NA1600/N1600/MR2/AXIO GT/SILVIA

 このクラスではここまでにシリーズチャンピオンが決まってしまっているのはNA1600 なかむらたかひろ、MR2はポイントリーダーの78谷田伸行と続く35大石重之の20ポイント差は出場回数の差で今回完走すれば78谷田がチャンピオン決定。そんな中、一番激しい争いとなっているのは、カローラ アクシオGTクラスだ。
 25松井有紀夫と74Takomori.comが毎回僅差のバトルを繰り広げ、ここまでは25松井が頭一つ飛び出しているが最終戦で逆転もありえるという注目のクラス。
 決勝スタートは,いつものようにトップ集団のNA1600とカローラアクシオとの間に2グリット空けてのスターティンググリット構成。決勝スタートでは、1コーナーまでに好ダッシュを決めたのは36わっぱや、MR2の78谷田もカローラ2台の間をとって前に出る、その後一周を終えてストレートに戻ってきた時には77なかむらたかひろがトップに立っていた。しかし残念ながら77なかむらは3周目にコース上でストップしてしまい12周のレース終了時には36わっぱやがトップでチェッカーを受けた。
 今回も終盤まで0.03秒差の激しい争いになったカローラアクシオは25松井が逃げ切る。MR2は「今日が誕生日」という78谷田が勝ち、チャンピオンも決めた。


NA1600

Rank Car No. Name
1 36 わっぱや
2 12 なかむら ともき
3 37 秋元 優範
4 787 鈴木 守
5 11 白井 利明
6 31 高橋 賢一

MR2

Rank Car No. Name
1 78 谷田 伸行
2 41 中村 徹
3 26 藤永 雅彦

AXIO GT

Rank Car No. Name
1 25 松井 有紀夫
2 74 Takamori.com
3 16 橋本 洋平

SILVIA

Rank Car No. Name
1 32 手塚   広


 



ロードスター/N1000/デミオ

 '09シーズンのチャンピオンをすでに決めているNA6クラスの1雨宮恵司が今回もポールポジションを取り、そこに続くのは47高橋和夫。
 N1000ではシリーズチャンピオンに一番近い27新山いわおは2番手からのスタート、まだチャンスも残っている39斉木秀明がポールを取る。デミオはチャンピオンに一番近いところにいる55近藤貴久がポールだが、ライバル51坂口昌也もすぐ後ろに付けているといった各クラス激戦が予想されるレースだ。
 予想通りに、スタートが切られた直後からコーナーごとにトップが入れ替わるといった超激戦になる。NA6ではレース中盤までトップ5台が一秒以内で争いが続きN1000クラスも27新山、45村田賢のバトルに49山口浩昭もそこに食らい付いていく。デミオクラスも激戦だ、55近藤と51坂口のトップ争いが熾烈となっていて、ストレートに戻ってくる度に順位が変わっているほど。
 大激戦のこのレースを制したのは、総合・NA6クラスでは47高橋だった、続いて44わがままみちお君、1雨宮とチェッカーを受けたが差は0.5秒という結果。N1000も27新山、45村田、49山口の順だが、こちらもほぼ3台同時にチェッカーを受けるという0.3秒の差を制して27新山の優勝。デミオは51坂口が逃げ切った。


ロードスター

Rank Car No. Name
1 47 高橋 和男
2 44 わがまま みちお君
3 1 雨宮 恵司
4 21 あすか
5 8 福永 健二
6 14 里山 勉

N1000

Rank Car No. Name
1 27 新山 いわお
2 45 村田 賢
3 49 山口 浩昭
4 39 斉木 秀明
5 54 山田 健
6 66 栗林 功

デミオ

Rank Car No. Name
1 51 坂口 昌也
2 55 近藤 貴久
3 103 片山 智


 


N1400

 EP82のワンメイク化しているこのクラスでは、前回までに21大竹直が全勝でシリーズチャンピオンを決めている、この最終戦でポールを取ったのは、今回初めてこのクラスにエントリーしてきた20古川知己、そこに5水谷明彦、22みかもとひろしと続く、前戦までにこのクラスのシリーズチャンピオンを決めている21大竹直は7番グリットからのスタートとなっている。
 決勝ではスタート直後から激しい争いとなる、1コーナーまでは予選順位どおりにマシンが入っていったが、コカコーラコーナーでは数台が並んで入って行く。トップ争いに続いて4・5番手争いもかなり激しい。
 そんな中、トップ集団でチャンピオンの21大谷がスロー走行で残念ながらピットまで戻ってリタイアしてしまう。レースは中盤を過ぎても毎週コントロールラインをほぼ同時に通り過ぎていくほどのデットヒート、ラスト一周となった時には予選6番手スタートだった51岩崎興吾がトップに立つが、ラストラップで22みかもとが抜き返しチェッカーを受けた。
 表彰台で22みかもとは「ドキドキ・ビクビクのレースでした、レースはずるい奴が勝てると思い、少し後ろに下がったりしてトップを狙っていました」と大混戦の模様を語っていた。


Rank Car No. Name
1 22 みかもとひろし
2 51 岩崎 興吾
3 5 水谷 明彦
4 29 小山 雄一
5 15 あおき みのる
6 26 斎藤 和実


 

AE111

 今日の、そして'09シーズン富士チャンピオンレースの最終レースとなるAE111クラス、11月の富士SWはもうこのレース決勝開始の15:25ともなると太陽がかなり傾いて、気温・路温ともに落ちてきている。
 このクラスも前戦までに3太田侑也が全勝でシリーズチャンピオンを決めているがこの最終戦にはエントリーをしていない。
 予選でポールを取ったのは、シリーズ2位につけている7市丸聡、そこに28矢口真吾、90本吉正樹、5小島寛之が続く。射光の中切られたスタートで1コーナーに最初に入っていったのはポールの7市丸、しかし上位集団はほとんどダンゴ状態。コカコーラコーナーでは3坂本と32新井がストップしてしまっている。
 一周目を終えてストレートにトップで戻ってきたのは7市丸、28矢口がほぼ同時にラインを通過するが、その直後の1コーナーで28矢口がスピン、7市丸もそれを避けるのにオーバーランをしてしまった。そこでトップに出たのは90本吉だったのだが、そこから7市丸の追い上げが続き5周目には再びトップに躍り出た。二番手にはその差0.297秒で5小島が入ってきた。
 7市丸は「初ポールtoフィニッシュで嬉しい、予選でも接近戦で皆速かったので大変でしたが、楽しくレースが出来ました」と話していた。


Rank Car No. Name
1 7 市丸 聡
2 5 小島 寛之
3 90 本吉 正樹
4 28 矢口 真吾
5 46 溝口 司
6 31 安藤 智


 

2009 富士チャンピオンレースシリーズ 表彰式

■ロードスター NA6CE シリーズチャンピオン/雨宮 恵司

今シーズン、今までのマシンとセッティング自体は変えていないのですが、タイヤのリフレッシュをしたり、チームメイトと一緒に練習を重ねてお互いに速くなってシリーズチャンピオンを取ることができました。来シーズンは1−2フィニッシュで飾れるように頑張っていきたいです

Rank No. Name Total Point
1 1 雨宮 恵司 82
2 47 高橋 和男 57.5
3 14 里山 勉 30
4 44 わがまま みちお君 27
5 67 サカボン 27
6 18 大野 俊哉 22

■N1000 シリーズチャンピオン/新山 いわお

昨年このマシンを作って、今年はセッティングを煮詰めてきました。チームやスタッフの皆に恵まれてチャンピオンをとれて嬉しいのですが、ポールポジションが一度も取れなかったことがちょっと悔しいです。来シーズンはこのマシンは他の人に乗ってもらい、自分のことは未定です

Rank No. Name Total Point
1 27 新山 いわお 80
2 39 斉木 秀明 52
3 45 村田 賢 35
4 54 山田 健 34
5 49 山口 浩昭 22
6 94 飯田 裕 17.5

■デミオ(N1) シリーズチャンピオン/近藤 貴久

2年連続チャンピオンを狙っていたので取れてとても嬉しい。日々マシンの開発に努めて毎レースごとに早くなれました。個人でレースをしていると大変なこともありますが現場ではいろいろな人に助けてもらって、この場にいられるので皆様にとても感謝をしています

Rank No. Name Total Point
1 55 近藤 貴久 55
2 51 坂口 昌也 45
3 103' 辻戸 伸公 20
4 103 片山 智 10

■デミオレース シリーズチャンピオン/森茂 洋

今シーズンから始まったカテゴリーに自分も初めてのJAF戦レース参加の年でチャンピオンが取れたのはとても嬉しいです。以前は走行会などをFRで走っていましたが初FFで初レース、運転はしやすいものの、タイムを詰めるのが大変でしたがとても楽しめるマシンです

Rank No. Name Total Point
1 27 森茂 洋 62
2 65 望月 大地 55
3 74 近藤 貴久 20
4 5 伊藤 卓 15
5 74' 青木 拓磨 12

■ロードスターカップ NA6C シリーズチャンピオン/小林 弘典

今シーズンは結構キツイシリーズでした。ほとんど人は僕がチャンピオンを取るとは思わなかったでしょうけれど頑張りました。来シーズンはまだ決まってないのでゆっくり考えたいのですが、彼ら(2位・前田選手、3位・毛塚選手)が走るなら受けて立ちましょう!

Rank No. Name Total Point
1 22 小林 弘典 62
2 62 前田 圭紀 52
3 15 毛塚 広幸 52
4 123 二村 慎次 27
5 55 鈴木 哲也 26
6 57 日比野 厚 16

■ロードスターカップ NB6C シリーズチャンピオン/八田 新一

NA6に追いつけるように頑張って走っていたらチャンピオンもとれました。レギュレーションで今年からマシンを20kg軽く出来たので、クラスが違うマシンとも競え合えたのがとても楽しかったです。来シーズンはまだ決まっていませんが1800ccのほうも走ってみたいです

Rank No. Name Total Point
1 41 八田 新一 60
2 44 斎藤 良 20

■ロードスターカップ NA8C シリーズチャンピオン/増田 真彦

今年はシーズンを通して厳しかったです。周りのドライバーたちのマシンのセッティングが仕上がってきたのか、ドライビングのレベルが上がってきたのか、だんだん楽に勝たせてもらえなくなってきました。来シーズンのことは、まだ未定なのですがいろいろ考えてはいます

Rank No. Name Total Point
1 34 増田 真彦 67
2 18 大野 俊哉 59
3 82 森脇 晴紀 40
4 1 山形 卓 32
5 46 伊藤 元洋 20
6 8 菊池 聡 10

■ロードスターカップ NB8C シリーズチャンピオン/新井 敏克

シーズンを通して苦しいことも楽しいこともありましたが、結果チャンピオンがとれてとても良い年でした。10月のレースで0.05秒差のバトルが出来たのが一番楽しい思い出です。最終戦は苦しかった!来シーズンはまだ決まっていませんが、余裕のレースをしたいです

Rank No. Name Total Point
1 21 新井 敏克 75
2 77 清水 隆広 65
3 78 赤石沢 清人 38
4 100 芹澤 祥宏 25
5 11 戸田 裕一 22
6 33 田辺 浩一 20

■AE111 シリーズチャンピオン/太田 侑弥

今シーズン、富士チャンピオンレースには出ないつもりだったのに、知り合いの代わりに急遽出場することになり、チャンピオンまで取れて大変嬉しいです。耐久と2戦目までは自分のマシン、それ以降は借り物のマシンで出場していました。来シーズンどうするかは未定です

Rank No. Name Total Point
1 3' 太田 侑弥 70
2 7 市丸 聡 62
3 5 小島 寛之 50
4 90 本吉 正樹 32
5 28 矢口 真吾 30
6 46' 溝口 司 27.5

■FJ1600 シリーズチャンピオン/WATARU

昨年は中国のレースを戦っていました。日本に帰ってきてチャンピオンを取れたのは嬉しいです。中国の方が競い合いは激しかったです。レースを始めた年齢が若くないので、F1まで!とは言えませんが、出来る限り上を目指したいので、まずアジア進出から頑張っていきたいです

Rank No. Name Total Point
1 72 WATARU 95
2 8 菊池 博憲 63
3 0 渡辺 義人 63
4 1 見栄張る週末派 62
5 73 大岩 政裕 39
6 7 高梨 寛也 34

■スーパーFJ シリーズチャンピオン/西本 直樹

このクラスは6戦中3戦しか参戦していない西本選手のシリーズチャンピオンが決定、表彰式当日には残念ながら欠席。2位のDORAGON選手は「フォーミュラーが始めてだったので、挑戦する気で今年から始めました。来年こそシリーズチャンピオンを狙います」と語った。

Rank No. Name Total Point
1 43 西本 直樹 60
2 77 DRAGON 36
3 47 松井 孝允 35
4 22 赤堀 憲臣 32
5 9 加藤 智 30
6 26' 上住 道人 20

■NA1600 シリーズチャンピオン/なかむら たかひろ

今シーズン、チャンピオンは獲れましたが、シリーズを通して苦しかったです。今年は開幕戦の開始が遅かったのでゆっくりマシンのセッティングが出来ると思っていたのですが昨年からのエンジンは速くなったものの、他にトラブルが出て、辛かったことや悔しかったことがたくさんありました

Rank No. Name Total Point
1 77 なかむら たかひろ 55
2 12 なかむら ともき 47
3 36 わっぱや 32
4 73 小宮 伸介 30
5 37 秋元 優範 24
6 787 鈴木 守 10

■カローラアクシオGT シリーズチャンピオン/松井 有紀夫

ドリフトから、今年初めてレースに参戦しました。勉強することがいっぱいありかなり苦労しましたが、最終戦で少しは形になったと思います。いろいろな方に大変お世話になりありがとうございました。来シーズンはまだ決まっていませんが、モータースポーツ全般でステップアップして行きたい

Rank No. Name Total Point
1 25 松井 有紀夫 60
2 74 Takamori.com 20

■MR2 シリーズチャンピオン/谷田 伸行

シリーズチャンピオンが獲れてとても嬉しいのですが、もう少しエントリー台数が増えてくれればと思います。それでも2台でのバトルはとても楽しかったですね。今シーズン中にはコースレコードを塗り替えたかったのですが、それを達成出来なかったのが一番の心残りです

Rank No. Name Total Point
1 78 谷田 伸行 75
2 35 大石 重之 35
3 41 中村 徹 15

■N1400 シリーズチャンピオン/大竹 直

このクラスは毎回接戦で大変ですがとても楽しいです。7月のレースで、ハーフスピンしたものの優勝できたのはとても印象に残っています。周りの皆もレベルがどんどん上がってきて速くなっているので、大変だけれどもやりがいはある!来シーズンもこのクラスで戦いたいと思っています

Rank No. Name Total Point
1 21 大竹 直 70
2 5 水谷 明彦 54
3 22 みかもとひろし 35
4 51 岩崎 興吾 27
5 27 堀口 和也 27
6 15 あおき みのる 25


 

'09シーズンが閉幕し、しばしの冬眠?! '10年に向け新たな決意を胸に・・・

富士チャンピオンレース最終戦終了後には、ピット2Fのクリスタルルームで恒例のシリーズ表彰式が行われた。
各クラスの優勝者表彰はもちろん、共に戦ったドライバーやチームスタッフなど大勢が参加をしてお互いに一年の功労をたたえ合い、親睦を深める光景が各所で見られる。また、この場では翌シーズンの詳細や日程なども発表されて今シーズンを終了した直後ではあるが、翌年の情報交換などを進めていた。
来年はレギュレーションの大幅な変更や新しいクラス追加などはないものの、もう翌年に向かってエントラントは動き出している。情勢的に厳しい状態となっているモータースポーツだが、ここに集っている人々からは熱い思いが感じられる。


 

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