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予選は見栄張る週末派が終始トップにつけ、一時は1秒以上の差を2番手につけていたが、終了間際になって高梨寛也がタイムアップ。それでも週末派の1分55秒124に対し、高梨は55秒616と、ほぼコンマ5秒の差をつけられていた。
決勝ではスタート直後の1コーナーで接触があり、予選5番手の寺島純がその場でリタイア、そして3番手だった渡辺義人も大きく順位を落としてしまう。そのハプニングを尻目に、素早く1コーナーをクリアした週末派はオープニングの1周だけで1秒2ものリードを確保。そのままの勢いで12周を走り抜き、最後は14秒もの大差をつけて優勝を飾った。
対照的に盛り上がりを見せたのが2番手争い。まずは高梨が瀬川健児を従えたものの、3周目の1コーナーで接触し、高梨がノーズに損傷を受けてしまう。それでもバトルはなお続いたばかりか、やがて6番手スタートだった関根正人も加えることに。三つ巴の戦いは、最後のフィニッシュライン前で横一列に。誰が先に飛び込むか注目されたが、2位を得たのは関根で、高梨、瀬川の順でフィニッシュした。
「デビューウィンです」とうそぶく週末派ながら、その正体は昨年のスーパーFJもてぎチャンピオンの井川高博。「富士でレースを始めたんですが、今まで魔物が棲んでいたのか、一度も勝てなかったんです。富士では初優勝で間違いありません」と笑顔で語った。
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今年は富士スピードウェイとツインリンクもてぎを舞台に、全5戦での開催が予定されているロータスカップジャパン。ロータスの最軽量モデル、エリーゼSを用いるナンバーつきワンメイクレースは今年で2年目を迎え、ますます活況を呈している。クラスはエキスパートとクラブマンに分かれ、国際ライセンスホルダーが対象のエキスパートクラスは、いくら好タイムをマークしても後方グリッドからのスタートが義務づけられる上に、賞典外として表彰台に立つことは許されない。だが、それを承知で出場するゲストドライバーは、主にスーパーGTに出場するプロフェッショナル。どんな激走を見せてくれるのかも焦点のひとつとなっている。
今回のゲストドライバーは荒聖治。「エンジンが今ひとつ伸びない」と悔しそうに語るも、記されたトップタイム、2分9秒689は新たな富士のレコードタイムとなった。また、同じくスーパーGTに参戦する高橋一穂も3番手タイムをマークした。一方、このふたりに割って入り、ポールポジションからスタートすることになったのは「フル参戦は今年から。昨年はこのレースを2戦やりました」と語る遠藤浩二だ。その遠藤、そして5番手から荒井勉が素早く飛び出し、1周目をリードしたものの、ともにジャンピングスタートと判定され、ドライビングスルーペナルティを命じられてしまう。
驚くべくは、その1周目終了時点で、荒が10台を抜いて4番手に上がっていたこと。次の周には新井、篠原祐治を相次いでかわす。3周目の1コーナーで篠原に一度は抜き返された荒だったが、4周目には再逆転し、続いて遠藤もパス。その直後に遠藤は新井に続いてピットに。
もはや荒に敵は存在しなかった。「全部抜けたから、気持ち良かったけど、トップに立ってからが10周とはいえ長く感じられました」というのは、間違いなく本音だったはず。一方、抜かれたとはいえ、篠原もその後は高橋を含めた後続を寄せつけず、クラブマンクラスでは圧勝。「たった一度とはいえ、荒さんを抜いたことは孫の代まで家宝にします!」と篠原は初優勝以上に、そのことを喜んでいた。2位は秋葉有一が獲得し、3位には池沢早人師がつけた。
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富士チャンピオンレース開幕戦恒例の4時間耐久レースには、40台がエントリー。ロードスターカップとNA1600以外のクラスすべて出場可能なのだが、エントラントがより競争の激しいクラスを求めたのか、MR2やAE101、シルビアなど一部のクラスは参加ゼロという状況だった。6番手まではAE111勢が占め、ポールポジションは2分2秒108をマークした#5 小島寛之/太田侑弥組が獲得。これに#46 溝口司/小野田貴俊組がコンマ1秒差で続き、決勝も接戦になることが予想された。
しかし、実際には#5太田がスタートから飛び出し、わずか1周で2秒ものリードを確保。そのままのペースで差をどんどん広げていく。驚くべくはハイペースでも燃費に優れ、#46小野田ですら、ほぼ20秒の差をつけられてなお1周ピットストップを遅らせ、23周目にようやく小島へと代わったことだ。その前後から時おりコースに雨粒が落ちるようになるが、#5小島組の快進撃に水を差すことは許されなかった。

大差をつけられてもなお、2番手を走行していたのは#46溝口組。しかし、42周目に2度目のピットストップを行ったのも束の間、たった6周でまたピットに戻ってきた!「ガスケットが抜けてしまった……」と溝口。無念のリタイアを喫し、これで#5小島組は周単位でのリードを後続に対してつけることとなる。代わって2番手に浮上したのは#90 市丸聡/長妻実/本吉正樹組。昨年のウィナーと元アルテッツァシリーズチャンピオンが含まれているだけに、終盤の追い上げに期待がかかったが、それが許されなかったどころか、ゴールまであと10分というところでドライブシャフトが破損。ピットから離れることは許されなかった。
その結果、4周もの大差をつけて#5小島/太田組が優勝。「昨年もトップを走ったんですけど、途中でエンジンがドカーン(笑)。1年ぶりに悔しさを晴らすことができました。展開としては、まったく予定どおり。何にもトラブルなく、今年はスムーズに走れました」と小島。土壇場で2位を得たのは#40朝倉潤司/柳本純一/マナブ/田代拓也組だった。4位までをAE111勢が占める中、今年もN1600のAE86が大活躍。山口崇/斉藤雅之/山本俊之/相良栄作組が、総合でも5位に。

続いて激しく競われたのがEP82勢のN1400ながら、トップに重量違反があって失格に。#22大竹直/デパマン石渡/鈴木俊之/関野祐介組が繰り上がって優勝に。総合でも6位を獲得。ロードスターでは#21あすか/さかぼん/佐々木義正組、そして#65高橋和雄/オノタカユキ組が終始激しく争い合っていたが、最後は4秒差で#21あすか組が逃げ切りに。N1000では#7深沢雅文/釆女秀樹組が優勝を飾っている。

| Rank | No. | Class | Class Ranking |
A Driver | B Driver | C Driver | D Driver |
| 1 | 5 | AE111 | 1 | 小島 | 太田 | ||
| 2 | 40 | 2 | 朝倉 | 柳本 | マナブ | 田代 | |
| 3 | 10 | 3 | 阿部 | 渡辺 | |||
| 4 | 91 | 4 | 葛生 | 窪田 | |||
| 5 | 24 | N1600 | 1 | 山口 | 斎藤 | 山本 | 相良 |
| 6 | 22 | N1400 | 1 | 大竹 | デパマン | 鈴木 | 関野 |
| 7 | 21 | ロードスター NA6 |
1 | あすか | さかぼん | 佐々木 | |
| 8 | 65 | 2 | 高橋 | オノ | |||
| 9 | 27 | N1400 | 2 | 小林 | 新山 | はやし | |
| 10 | 92 | 3 | 岩月 | 大滝 | 永田 | ||
| 11 | 44 | ロードスター NA6 |
3 | わがまま | 高橋 | ||
| 12 | 57 | AE111 | 5 | 下野 | 清水 | 塩野 | |
| 13 | 26 | N1400 | 4 | 矢口 | 山本 | 島田 | |
| 14 | 0 | 5 | 戸敷 | 杉山 | 富田 | 三井 | |
| 15 | 3 | ロードスター NA6 |
4 | 河西 | 平野 | 清水 | |
| 16 | 41 | 5 | 八田 | 唐木 | |||
| 17 | 910 | N1400 | 6 | 上山 | 船木 | 益田 | |
| 18 | 79 | 7 | 黒川 | 冥賀 | 本田 | 早崎 | |
| 19 | 4 | ロードスター NA6 |
6 | 松井 | 伊藤 | 中井 | |
| 20 | 77 | 7 | ヤタサン | 藤島 | 五十嵐 | ||
| 21 | 17 | N1400 | 8 | 鈴木 | 悦見 | ||
| 22 | 9 | ロードスター NA6 |
8 | 三浦 | 内池 | 国広 | |
| 23 | 7 | N1000 | 1 | 深沢 | 采女 | ||

| Rank | No. | Class | Class Ranking |
A Driver | B Driver | C Driver | D Driver |
| 24 | 2 | 2 | てらだ | あおき | |||
| 25 | 56 | 3 | 佐藤 | 菅野 | 金谷 | ||
| 26 | 103 | デミオ | 1 | R.P.M | 辻戸 | ||
| 27 | 55 | 2 | 里山 | 近藤 | |||
| 28 | 75 | ロードスター NA6 |
9 | 二宮 | 尾崎 | ||
| 29 | 15 | N1000 | 4 | 梅田 | 實 | 岩本 | 日向 |
| 30 | 54 | 5 | 山田 | 渡辺 | |||
| 31 | 51 | デミオ | 3 | 坂口 | 高橋 | ||
| 32 | 8 | ロードスター NA6 |
10 | 雨宮 | 牧田 | 持田 | 伊藤 |
| 33 | 25 | N1000 | 6 | 佐藤 | ぐんじ | 石本 | 石綿 |
| 34 | 16 | 7 | 篠原 | ナリタダ | |||
| 35 | 29 | 8 | 大野 | 山本 | 浅野 | 難波 | |
| 36 | 76 | ロードスター NA6 |
11 | 鷲頭 | 福嶌 | 佐藤 | |
| 37 | 90 | AE111 | 6 | 市丸 | 長妻 | 本吉 | |


