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今シーズンからシリーズ参加が認められたNB6クラス。前戦に引き続き、残念ながら今回も参加車両は1台のみでレース不成立となってしまったが、それでも全部で42台のエントリーが集まり、ナンバーつき車両レースの人気をしっかりと見せた。
ポールポジションを獲得したのは井田雄一郎。それまでのコースレコードを100分の7秒上回る2分11秒136をマークした。2番手には、前回優勝の佐藤匡輔、3番手には新井敏克とつわものたちか続いた。決勝では、イン側スタートだった2番手の佐藤が1コーナーでトップを奪うと、2位以下を引き離しにかかる。ポールポジションの井田はスタートで少しミス、佐藤のほか、背後からスタートした新井にも2コーナーで先行を許し3位に後退した。井田は目の前の新井を必死に追いたて、至るところで前をうかがう。2台の並走状態は1周にもわたって続いた。2周目に入った1コーナーでアウト側からかぶせようとした井田は立ち上がりに失敗し、ギャップを広げてしまった。
新井はここからトップを追随、その差は中盤に来てコンマ5秒にまで縮まる。更に、2台がトップ争いを演じている間に井田が再び差をつめ、3台での争いへと展開された。7周目を終えて2番手新井と3番手井田の差はコンマ3秒。この時点でミラーを確認した佐藤は優勝を確信、最終的には1秒7の差をつけて総合優勝のチェッカーを受けた。2番手争いはファイナルラップで更に激化。1コーナーでポジションを上げた井田だったが100Rで抜き返される。最後の最後まで先の読めないバトルは、最終的に新井が勝利。見事2位を獲得した。NA6クラスでは小笹政昭が優勝。NA8クラスでは、佐藤のチームメイト、佐々木誠司が優勝を飾った。
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7月のチャンピオンレースが台風で中止、N1400クラスは、今回が実質開幕戦となった。25台がエントリーする中、ポールポジションを奪ったのは水谷明彦。セッション半ばでトップに立った水谷を矢口真吾、馬杉秀昭が追いかけたが、最後までアタックを掛けたものの100分の6秒届かなかった。
スタートで勢いよく飛び出したのはフロントローの2台。トップの水谷の背後を狙っていた矢口は2周目に入るストレートで水谷に並びかけると、1コーナーで一気に抜き去る。その争いに乗じて4位スタートの冥加が水谷のイン側にマシンを差し入れるが、1コーナーで接触、2台は後退してしまう。更に、この接触により後続集団が追いつき、2位以下は隊列を形成しながらの激しいバトルが展開された。これでラクになった矢口は淡々とトップを走行、このまま圧勝に思われたが、7周目辺りから集団を抜け出して2位単独走行となった馬杉が、1周につき1秒近い脅威の追い上げで迫ってきた。
「普段はつくばで走っているので、富士のデータがほとんどなく、6周目ぐらいからはタイヤも苦しくなってきました」という矢口と馬杉との差は、ラストラップにはついに1秒を切る。1コーナーではテール・トゥ・ノーズに、ダンロップでは馬杉は果敢にインを攻め立てたが、矢口が必死にブロック。ほとんど同時に最終コーナーを立ち上がると、馬杉はスリップを効かせて再び並びかけるが、「最後の最後にもう一あがき」と矢口はマシンを左右に振ってブロックし、そのままチェッカー。富士初優勝を飾った。
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前戦に引き続きポールポジションを獲得した太田は、決勝でも強さを見せ付けた。好スタートを切ると、1周目で後続との差を1秒4まで広げる。後ろが集団で2位争いをしていたこともあり、周回を重ねるごとに大きく差を広げていくが、トップ快走も太田には不安要素があった。それはエンジン。前戦のレース途中でエンジンにトラブルが発生した太田は、「最後までクルマが持つかどうかが心配だった」とレースを振り返る。しかし今回は最後まで走りきり、圧倒的な差をつけてトップでチェッカーを受けた。
フロントロースタートだった小島は、3番手スタートの藤木に先行を許すも、ヘアピンでは前を伺い並走状態。2周目に入る1コーナーではイン側を陣取りポジションを奪い返す。その間に宮崎、新山、市丸といった面々がペースを上げ、2位争いは5台でのバトルとなった。しかし4周目の1コーナーで、イン側から大きくジャンプアップを図った新山が、2位を走行していた小島と接触してしまう。これにより小島はコースアウトし、そのままストップ。新山も何とか1周は回ってきたが、そのままピットに直行、リタイアとなった。これで2位争いは3台に絞られることに。
宮崎、市丸、藤木の3台は、最終ラップまでコーナーごとに順位を入れ替える激しいバトルを展開。チェッカーを真っ先に受けたのは8周目で前にたった市丸。ファイナルラップに入るときには4番手におさまっていた藤木が、最終ラップで宮崎を抜いて3位表彰台を獲得した。
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関西のチャンピオン、高橋和雄を抑えてポールポジションを獲得したのは、富士ベテランのマナブ。決勝は、序盤からこの2人の一騎打ちとなった。
スタートからマナブを攻め立てる高橋は、1秒以内の差を保ってホームストレートにやってくる。4周目のダンロップコーナーでマナブの背後にピタリとつくと、ホームストレートで一気にマナブのイン側を刺し、1コーナーをトップで入っていった。が、マナブは冷静に2コーナーで高橋に並ぶと、コカ・コーラコーナーでアウト側からかぶせ、再びトップを奪い返す。後退した高橋はもう一度チャンスを狙い、ピタリと背後に。そして5周目のストレートでもう一度イン側からトップに立つ。しかし、これはマナブの作戦。オーバースピード気味の高橋を尻目に、もう一度コカ・コーラコーナーでトップを奪い返した。「ミラー越しに、どう攻めてくるのかを見て、どう対処していこうか考えながらのレースだった」というマナブは、6周目には少しイン側に寄って高橋のラインをブロック。「レース前半が勝負と思って」内圧を高めに設定して臨んだ高橋のタイヤは、このころにはもうボロボロ。ファイナルラップではもう追いつくことができず、マナブが1秒の差をつけてトップチェッカーを受けた。
2位の高橋は、「今日はこのぐらいにしとくわ」と憎まれ口をたたきながらも、富士での駆け引きをマナブから学んだようだった。3位には、「(3番手スタートの)坂田くんを抜くことだけ考えてレースをしました」という、わがままミチオ君が、2周目に捕らえた坂田竜一を押さえ切って表彰台の最後の一角に滑り込んだ。
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好スタートを決めたのはアウト側先頭の岸だったが、ポールスタートの井川に1コーナーでは並びかけたものの、イン側を刺した井川がトップを取り戻す。4番手以降の集団も、それほどトップと差のないところにあったが、中団で接触が発生したことで大きく離れていき、3周目を終えた時点で6秒以上後ろにいた。こうなると、トップ争いは、井川、岸、3番手スタートの吉田に絞られる。
それぞれがコーナーごとにバトルを展開。ホームストレートでは、2番手、3番手がイン側とアウト側にマシンを振りながらトップのマシンを一気に抜き去る場面も。しかし、1コーナーで前に出ても、コカ・コーラコーナーで順位が入れ替わり、更にダンロップでインをうかがいながら、後半セクションで詰めてくるという、まさに一進一退のバトルを数周にわたって繰り広げる。ファイナルラップに入るホームストレートは、岸、吉田、井川の順でコントロールラインを通過、しかし1コーナーでアウトに膨らんだ岸は、吉田と井川に抜かれることに。ここで粘りを見せた吉田は、ダンロップまで井川と並走状態で入っていく。井川は吉田を抑えるのに必死で、僅かにトップの岸との差が開く。3台のバトルはここで勝負あり。岸は最後に作った僅かな差を縮めることなくトップでチェッカー。2位には最終ラップで吉田を抑えきった井川が、3位には「悔しい結果だが、いいバトルができて、レースを楽しめた」という吉田が入った。
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