bestcar第12回「ベストカー編集部が大予想!富士SUPER TEC 24時間レース!」

【第2戦SUGOをふり返る】

 いよいよ目前に迫ってきたS耐第3戦、富士SUPER TEC 24時間レース。実感が湧いてきた!! という人も多いのではないだろうか。

 ここでおさらいとなるが、注目クラス(ST-X、ST-TCR、ST-3)の第2戦のSUGOの結果をふり返っておこう。

■ST-X

 GT3マシンが戦うST-Xクラスは777号車D’station Porscheが優勝を飾った。昨シーズン終盤からメキメキと調子を上げてきた777号車は、大きなトラブルもなく淡々と優勝をまとめた感じだ。

 2位には今季から参戦の82号車Phoenix Racing Asia R8が初表彰台。各ドライバー個人のドライビングスキルも非常に高く、またミスなどもなくまとめきったことが大きな勝利のカギだろう。

 3位には24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが入ったものの、フリー走行中のクラッシュなどもあり徹夜での復旧作業がなされた。3位というリザルトは諦めない気持ちが繋がった結果だろう(※24号車は富士24時間には不参戦)。

 優勝の777号車が好調な理由にはマシンのセッティングをタイヤに合わせきったことに加えて、Aドライバー星野敏選手の好調さもある。予選、決勝を通じて、Bドライバーの「世界の荒」こと荒聖治選手と遜色ないタイムで走った。「ちょっとでもこちらがミスしたら星野さんが僕より速い。チーム内に一番のライバルがいる感じです!!」と荒選手は言う。

 777号車は今回の優勝で40kgのハンディウェイトを搭載することになり、ST-Xではハンディが最も重いマシンとなる。82号車が20kg、99号車Y's distraction GTNET GT-Rが30kgのウェイトを積んでおり、ノーハンディの他車との差が気になるところ。

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■ST-TCR

 ST-TCRクラスは5番手スタートとなった97号車Modulo CIVIC TCRが追い上げを見せ、2連勝を果たしたレースとなった。トラブルでリタイアとなった10号車Racingline PERFORMANCE GOLF TCR、さらにFCYの投入など、TCRクラスのレース結果は波乱に富んだものとなった。

 特に予選ポールだった98号車は優勝の可能性も非常に高かったものの、マシントラブルに見舞われ5位完走に留まり、まさに「耐久」を印象づけるようなレース展開となった。最後まで壊れない、そして一定のペースで走ることのできた97号車の走りは魅力的に映った。

 特にCドライバーの大津弘樹選手は後続とのリードを10秒近く広げることに成功するなど、厳しい戦いの中にも若さ溢れる走りで魅了した。

 富士24時間では50kgとなるウェイトを積む97号車。スプリントレース向けのTCR車両で、24時間を戦い抜く、しかも50kgのウェイトを積むのは想定外なはずだ。百戦錬磨の中野信治選手を含め、各ドライバーがどう戦うか期待だ。

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■ST-3

 予選1位の68号車埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX。ポールポジションから優勝を狙えるはずがペースが上がらず。対照的に調子がよかったのが62号車DENSO Le Beausset RC350。山下健太選手が非常にいいペースでの走りを見せ、宮田莉朋選手にバトンをつなぐも、レース後半はペースがあがらず。

 レースを制したのは15号車岡部自動車T-MAN Z34だった。FCYが提示され、62号車がドライバー交代に踏み切った1周前にすでに15号車はドライバー交代。これが後ほどのトップ浮上へ繋がるピットインとなった。昨年もSUGOで優勝している15号車だが、今年は「SUGOの魔物」を生かした走りを見せた。

 15号車と2位に入った28号車muta Racing ADVICS IS 350 TWSはウェイトが40kg、3位の62号車は20kgのウェイトが、富士24時間では課されることになる。

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【24時間レースを制するのはいったいだれだ!?】

 今回は編集部の独断による勝手に予想。24時間レースを制するチームを各クラス勝手に予想しちゃいます。

 きっと「異議あり!!」が続出するのだろうけれど、やはり助っ人ドライバーが参戦可能な24時間レースだけに番狂わせの可能性も大。少し気まぐれな富士の天候、さらに約1500mを誇るストレートからのフルブレーキングなど、マシンへの負荷がどれほどのものなのかもわからない。ましてやタイヤは初めてのピレリタイヤときた。

 しかし条件はどのチームも同じ。結果はレースの女神のみぞ知る、といったところだがそれでも予想してくれとのオーダーだから書かざるを得ない。さっそくいってみよう!!

■ST-X

 このクラスはもはやどのクルマが勝っても不思議はないのだが、やはり最近の調子と経験からいうと777号車D’station Porscheが有利かと思われる。

 第2戦での優勝で40kgのウェイトを積むことになったがル・マンウィナー荒聖治選手がチームにいることはかなりの追い風だろう。またチームとして同マシンでドバイ24時間に参戦していることもあり、24時間の燃費や消耗なども大まかに見当が付いているはずだ。40kgのウェイトだけが懸念事項ではあるが、耐久性の高いポルシェだけに可能性は大!!

 またPhoenix Racing関連のアウディR8の3台もかなりの強敵だ。世界を転戦している彼らの情報量、ノウハウを考えるとすでにかなりの分析が行われているはず。また2戦を終えてS耐の混走にも慣れてきた印象を受ける。

 また3台のうち2台はハンディが0kg、残る1台の82号車でも20kgと比較的負担が軽い。ミドシップのGT3マシンは1車種だけに展開によっては非常におもしろい存在になりそうだ。

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■ST-TCR

 こちらは98号車FLORAL CIVIC TCRが優勢か!? というのが編集部の判断。TCRクラスは今年は激しい争いが続いており、7台中5台にハンディウェイトが搭載されるという事態になっている。しかもTCR規格のマシンは24時間耐久までを視野に入れているかと言われると……、なこともあり展開が読めない。

 第2戦での予選などの堅調ぶりを見ると98号車がやや優勢か!? という程度。97号車が50kgのウェイトを積んで走るというのは少し厳しいか(でも何が起こるかワカラナイ)。ひょっとするとTCRクラスはもっとも注目すべきクラスかもしれない。

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■ST-1

 こちらのクラスは47号車D'station Porsche cupと、31号車Nissoku Porsche991GT3R の2台のみだが、47号車D'station Porsche cupは50kgのウェイトを積む。

 いっぽうの31号車は30kgと若干ハンディウェイトは軽いものの、この2台に関しては壊れないほうの勝ち!! かもしれない。予想になっていないって!?

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■ST-2

 ST-2クラスは59号車DAMD MOTUL ED WRX STIが50kgのウェイトがなければ、というのが本心ッス。ニュル24時間帰りの井口卓人選手もいるしなんだかやってくれそうな雰囲気ですが、50kgは駆動系にきついST-2クラスでは大きな負担になるかも!?

 こうなると6号車新菱オート☆DIXCELエボⅩに期待しちゃう!? もはやエボマイスターともいえる菊地靖選手もおり、十勝24時間などで経験も豊富。新菱オートが培ってきた経験も踏まえると7号車も含めてランエボに可能性がありそうだ。

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■ST-3

 このクラスは62号車 DENSO Le Beausset RC350だろう。石浦宏明選手、平手晃平選手という超強力な助っ人を迎え、ハンディウェイトも20kg。さらにZ34と異なりシーケンシャルミッションなことも24時間レースでは大きな差となりそう。

 もちろんなにもトラブルが起こらなければ、の話ではあるが、このドライバーラインアップだとなにも起こらないような気もしてくるから不思議だ。

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■ST-4

 ST-4クラスは29号車T'S CONCEPT小倉クラッチ86の優勝しそう、という感じがする。

 と、いうのもこのマシンにはトヨタ自動車の豊田章夫社長の子息である豊田大輔選手が参戦している。豊田選手はラリーなどの経験も豊富で、実力も充分。さらに支える選手陣も豪華。

 富士で開催される「競争女子」でも実力を発揮している小山美姫選手、さらにはGT500で活躍する大嶋和也選手、ベテランの飯田章選手など役者がとにもかくにも超豪華。S耐を知り尽くした佐々木雅宏選手もおり、いかにこのチームへの意気込みが強いか伝わってくる。勝ちにいっている29号車だけに、レースの女神は微笑むのか!?

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■ST-5

 今年はロードスター勢が強いST-5クラス。車重も軽く富士でもロードスターーが優勢に思えてくるが、最大25kg以上のウェイトは軽量なマシンが多いST-5クラスでは響いてくるはず。

 1500ccという小排気量のクラスだけに、上位クラスからの「抜かれ方」などもテクニックが必要であり、各チームの戦略による要素も強い。

 そうなると前述の2車はかなり強いはずで、24時間後のレース展開が楽しみなクラスだ。

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