bestcar第8回「スーパーGTよりも実は激アツかも!?百花繚乱のマシンたち」

 スーパー耐久シリーズといえばそのクラスの多さがひとつの特徴かもしれない。最高峰のST-X、近年注目のTCR車両を使うST-TCRクラス、さらに日本車らしい1.5LクラスのST-5クラスなど全8クラスのマシンたちが一堂に会する。

 しかも富士24時間では全クラス混走レースとなるから魅力も抜群だ。そんなスーパー耐久のマシンたちについては 第1回で紹介したのでぜひおさらいしてほしい。今回は2018年シーズンの開幕を迎えたいま、注目のクルマたちを紹介しよう。

【スーパーGTよりも実は激アツかも!?百花繚乱のマシンたち】

 2016年は日産GT-Rが、2017年はフェラーリ488がチャンピオンを獲ったST-Xクラス。近年はGT-Rの躍進が見られたが、ここにきて輸入車勢の躍進も見られる。例えばポルシェ911 GT3Rは最新型を#777のD’stationが走らせているが、昨年は最終戦で優勝も飾っている。

 もちろん「世界の荒」ことル・マンウィナー、荒聖治選手の走りや、チームオーナー星野敏選手の安定感なども一因ではあるが、やはり「耐久王」の名をほしいままにするポルシェ自体の強さでもありそうだ。

 そんなST-Xにこちらも耐久レースには強いアウディが参戦をはじめた。正確にいえばアウディが戻ってきた、という表現になる。実は2014年まで参戦をしており、4年ぶりの復活となった。

 今年参戦しているのはフェニックス・レーシング・アジアの3台のR8。81、82、83号車になるが、それぞれカラーリングも異なるのでぜひ覚えておいてもらいたい(個人的にはカラーリングがクールと感じた)。

 初戦鈴鹿では83号車の4位が最高位になったが、やはりR8独特の安定感という部分がカギになりそうだ。市販車だとクワトロという4WDシステムを搭載しているが、FIA GT3規格にあわせて後輪駆動になっている。

 リアにエンジンを搭載するミドシップとなるが、ここに鎮座するエンジンはV型10気筒のNAエンジン。GT-Rやポルシェが6気筒エンジンを搭載するのに比較すると、この10気筒エンジンの重みが安定感を生み出すと同時に重さも感じさせるという。

 とはいえライバル勢とのタイム差が大幅にあるわけではなく、拮抗したタイム争いをしているのが現状だ。これが24時間レースとなればアウディの持つノウハウで走り切る闘いを魅せてくれるかもしれない。

 チーム自体がブランパンGTなどにも参戦しており、その豊富なデータでの戦いも見ものである。

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【TCRは新型シビックで連覇を狙う】

 世界的にも広がりを見せるのがTCRというカテゴリー。2Lで2輪駆動(おもにFF)のマシンで走るレースは非常に競争が激しく、ひとむかしまえのレースを彷彿とさせるものがある。

 そんなTCRマシンをST-TCRクラスとして昨年から導入しているのがスーパー耐久。国内のレース参戦はスーパー耐久が最初だ。昨年の王者はホンダシビックタイプR(FK2)をベースにしたModulo CIVIC TCRだった。

 昨年、ST-TCRクラスにスポット参戦した土屋圭市氏いわく「TCRはレーシングカーだけどチューニングカーに近い。少し暴れるマシンを押さえつけて走るから、ベテランドライバーには懐かしい感じもする」とのこと。

 300psを超えるFF車だけにタイヤライフの相談など、よりシビアに考えて走る必要性は高そうだ。そんなTCRのシビックが市販車のモデルチェンジに合わせたように新型になった。

 FK8型となった新型は、旧型と比較するとエッジの効いたボディが特徴。エンジンは旧型と変わらないが制御システムやロールケージなどが進化しているとのこと。

 そんな進化もあってか初戦鈴鹿では見事優勝を飾っている。ちなみにこの勝利はFK8型のシビックTCRとしては世界初勝利となっている。ライバル勢との戦いが拮抗するST-TCRクラスだけにシビックの戦いにも注目したい。

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