bestcar第7回「スーパー耐久開幕戦から見る、2018年シーズンの「要チェック」とは!?【後編】」

【FCY導入で変わるS耐の闘い】

 2018年から導入されたのが「FCY」というシステム。これは「フル・コース・イエロー」の略で、通常の黄旗(追い越し禁止)がより進化したものである。

 たとえば7番ポストで黄旗が振られていたら、次に緑旗が出るまでは追い越し禁止という「区間制限」がこれまでの黄旗だった。しかしFCYは黄旗にプラスして「FCY」の表示が出ると全コースで追い越し禁止となる。

2018article7_1.jpg 黄旗に”FCY”ボードの提示で速度制限が課される。鈴鹿では50km/h制限だった。

 さらにポイントとなるのが速度制限。これまでの黄旗では追い越しは禁止だが、前方の集団に追いつくことは禁止されておらず、タイムが上がらないクルマはむしろラッキーな状況だった。しかしせっかくレースで大差を作っていても、他車のアクシデントで差が狭まるというのは少し理不尽な部分でもある。

 それを解消するのがFCYだ。スーパー耐久の場合、FCY時は50km/h制限となり(”ZONE50”という表示がある場合はその区間のみ50km/h制限)、コース上にいる全車がその速度で走ることになる。レースで築き上げた距離は変わらず、FCY終了後はまた同じ距離間のままリスタートを切ることができる。

 一点だけ注意が必要な部分といえばピットストップである。FCYが出された時でもピットはオープン、つまり自由にピットイン/ピットアウトができる。そうするとちょっとしたドラマも生まれる。