bestcar第6回「スーパー耐久開幕戦から見る、2018年シーズンの「要チェック」とは!?【前編】」

【タイヤ変更はどう響いたか?】

 2018年のスーパー耐久がついに鈴鹿サーキットにて開幕した。今回は現地で取材した内容をもとに、昨年までとの違いなどを最新情報としてアップデートしていきたい。まず昨年と大きく変わったものといえばタイヤがある。

昨年までのヨコハマタイヤからピレリへとメーカーが変わり、各チームはその特性をつかむために苦慮していた様子だった。特にスーパー耐久はテストが3月に富士スピードウェイであっただけで、気温も上昇している4月の路面とのマッチングなどは手探りという状況だった。

2018article6_1.jpg ピレリは大型のタイヤサービスを展開した。スーパー耐久特有の複数クラスへの対応もスムーズにおこなわれた。

 経験豊富なドライバーにフィーリングを聞いてみたところ「フィーリング的には少し違和感がある。慣れていないのもあると思うけれど。ただタイムとしては想像以上に速いタイムで走ることができている」とのこと。

 その言葉を裏付けるかのように予選でFIA GT3マシンで争われるST-Xクラスではコースレコードを記録するなど、「速さ」についてはまったく問題なしのようだ。ただ耐久レースで重要なのはタイヤの寿命でもあるライフだ。いくら速くても20分で性能を発揮できなくなるようでは、耐久レースでは致命的になる。

 決勝日の4月1日は気温19℃、桜も満開の小春日和といった鈴鹿。レース後にST-Xクラスのメカニックに聞くと、昨年までとタイヤのライフなどあまり変わらなかったとのフィードバックがあった。しかしGT3マシン以外のST-5クラスなどのタイヤはどうだったのだろうか? ST-5クラスのチーム関係者に話を聞いてみた。

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 軽量ボディながら前輪への依存度が高いST-5クラスのFFマシン。後輪無交換作戦をするチームもあった。

 「ドライバーもそこまで違和感なく乗れているようです。エンジニアから見ると急なバーストがなさそうな実感を受けました。トレッド面が急にペロンと剥離したりもしないので、そこは安心感ありますね。摩耗も少ないと思いますし。ただ”おいしい”時間は長続きしなくて、あるところを境にタイムがガクッと下がってしまいます」とのことだった。

 またST-5クラスではFF車が多く、今回の5時間耐久ではリアタイヤを交換しなかったというチームも確認できた。またフロントタイヤも70分以上無交換で走れたチームもあり、スーパー耐久特有のFFコンパクトマシンにもピレリは最適なタイヤを作ってきたようだ。もちろんシーズン中にも進化は続くとみられ、今後気温が上昇した際のタイヤパフォーマンスにも期待がかかる。